みんなの投稿
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第590回 文銭堂本舗の『山あけび』と『かぼちゃ饅頭...
新橋の駅前から程近いところにある本店を構える文銭堂本舗。以前に、秋色庵大坂家をご紹介しました時に、三田の支店が登場しましたが、今回は虎ノ門まで所要があったついでに、新橋の新正堂に立...
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第589回 雀おどり総本店の『梅蜜金時白玉寒天氷』
10月も半ばになって、すっかり秋も深まって来たところでのかき氷。名古屋に入って、あちこちを順番に回りました後、なかなか暑い日でございましたので、かき氷を食べたくなったわけです。店頭で...
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第588回 木村屋の『古 鏡』
木村屋公式HPより鶴岡の駅からかなり歩きますが、市内にいくつか店を構えている木村屋。創業以来、ずっと親しまれ続けている銘菓が『古 鏡』でしょう。真ん丸に固められた羊羹のような、半生干...
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第587回 山田五平餅店の『五平餅』
岐阜から名鉄電車で犬山に抜けて、これまた久しぶりに和菓子屋さんを訪ねる。そう、国宝にも指定され、天守閣が現存する犬山城がございます。この城は、明治維新後も藩主だった成瀬家が管理し、...
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第586回 吾妻軒本店の生菓子『玉 菊』とこなし製『...
本和菓衆を拝見して、そのまま新幹線に乗り込み、名古屋へ。さらに乗り換えて、久しぶりに尾張瀬戸へと向かうのです。瀬戸と言えば、瀬戸物と言われるほどに、陶器で有名な街でもあります。その...
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第585回 彩雲堂の生菓子『福 来』
同じく、本和菓衆よりもう一つご紹介したいのが、彩雲堂の生菓子『福 来』。この生菓子の素材として、テーマとして盛り込まれたのが、クロモジ。そう、和菓子にとっては欠かすことのできない、...
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第584回 つちやの『みずのいろ』
今年で3年目となる日本橋三越での本和菓衆のイベントにお邪魔した。 ひと目見た時から、物凄く惚れ込んでしまった菓子が一つあったのです。 真っ白な箱に、ただ銀色の文字で、『みずのい...
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第583回 川端道喜の『時雨餅』と道明寺製『いちょう...
御粽司として『道喜粽』で有名な川端道喜ではありますが、そもそもは御朝物を毎朝川端道喜専用の門、道喜門を通じて、御所にあがって献上していたという歴史を持つ凄いお店です。そう、その御朝...
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第582回 こよみの『わらび餅』
鎌倉の隣りの駅、逗子はもうマリンスポーツの街という印象が強いでしょうが、こんなところにも、素敵な和菓子屋さんが存在しますので、是非お立ち寄りください。それも、逗子銀座商店街の道路沿...
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第581回 香 梅の『誉の陣太鼓』
この金色の箱に、陣太鼓の文字が入ったパッケージは、何よりも目を引き、素晴らしいネーミングだなあと感心するわけです。肥後の国に生まれた、その銘菓の名は『誉の陣太鼓』。綺麗に円形に織り...
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第580回 那智黒総本舗の『那智黒』
和風の飴の代表格と言えば、間違いなく、黒飴でしょうし、黒飴と言えば、まず最初に思い浮かぶのは日本橋の榮太樓總本鋪でしょう。ですが、関西では、京都にも飴屋さんはございますが、やっぱり...
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第579回 喜久寿の『どら焼』
松尾大社の次は、難波から南海電車で行きます住吉大社。こちらもかつては住吉公園という駅名でしたが、僕が生まれる前に改名。来年、残念ながら路面電車の住吉公園駅が廃止されてしまいますが、...
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第578回 松 楽の『蓬餅 奥嵯峨』
東京に出て来てから10年以上も経過しますと、知らない間に、地元で変わっていることも意外と多いものなのです。阪急電車に乗ることが多いのですが、新しい駅が設置されたり、駅名が変わったり・...
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第577回 虎 屋の生菓子『栗粉餅』ときんとん製『大...
『栗粉餅』(右)と『大徳寺』(左)10月7日、虎 屋の赤坂本店が営業を終了し、3年間の充電期間に入った。東京オリンピックが開催された昭和39年に現在の店舗はオープンし、それから51年間、赤...
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第576回 ざびえる本舗の『ざびえる』
とにかく名前にインパクトがあるので、一度聴いたら覚えてしまいますよね。そう、『ざびえる』ですよ、あのフランシスコ・ザビエル。絶対に日本史の教科書に、太文字で登場する宣教師の名前。日...
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第575回 松華堂の生菓子『紅葉の糸』と『柚子しぐれ...
名古屋直行便では、さまざまなことが同時進行で動いております。市内の和菓子屋さんをトラックで巡回している一方で、廻りきれない和菓子屋さんを、僕がタクシーでぐるりと巡ります。最後に立ち...
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第574回 川村屋賀峯総本店の生菓子『照 葉』ときん...
名古屋市内の菓子屋の集荷を終えて、名鉄電車で一宮で乗り換えて萩原へ。ここまで来ると、都会の喧騒とは無縁の懐かしい田園風景が広がる。駅を降りますと、懐かしいタクシー乗り場があって、そ...
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第573回 松屋長春の生菓子『木練柿』ときんとん製『...
きんとん製『玉 菊』(写真手前)年に2回の名古屋直行便では、東海エリアの和菓子の馬力を感じられる。『羽二重餅』で有名な松屋長春からは季節の生菓子もお届けしています。同じ時期の出品では...
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第572回 末 富の『亥の子餅』
和菓子に携わる人の間では、当たり前の歳時記の餅菓子、『亥の子餅』。ですが、それほど詳しくはない人にとっては、ほとんど知られていません。その昔、亥の月、亥の日、亥の時刻に餅を食べると...
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第571回 美 鈴の『栗羊羹』
鎌倉の小町にひっそりと佇む茶席菓子の美 鈴では月替わりの生菓子があります。10月になると登場しますのが、この黄金色の『栗羊羹』です。既に丹波篠山の栗屋西垣の『純栗羊羹』など、栗あんの...
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第570回 川上屋の『ささめささ栗』
今年は圧倒的な栗の生産量を誇る熊本県の早稲栗が台風でやられ、茨城県は鬼怒川氾濫などの被害がございましたように、こちらも風雨の影響を受けて、栗の収穫量が大きく減っているようで、栗菓子...
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第569回 深川屋の『関の戸どーなつ』と『関の戸あん...
『関の戸どーなつ』さてさて、以前に忘れられない銘菓として取り上げた深川屋の『関の戸』。しかし、深川屋はこの銘菓「関の戸」ひと筋に守っていらっしゃった老舗。となれば、一度取り上げてし...
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第568回 小布施堂の『くりは奈』
昨年ご紹介した栗蒸し羊羹『栗むし』も新栗で仕上げたものが登場していますが、本店で喫茶メニューとして生菓子『朱 雀』を食べることができるのも、あと少し。小布施にいらっしゃる機会があり...
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第567回 松琴堂の夏『みなそこの詩』と秋『栗村雨』
夏の棹菓子『みなそこの詩』夏もアッという間に過ぎて行き、やがては秋がやって来ます。和菓子はさまざまな形で、日本の四季を象って行きますが、それもまた、その地、その地で違ってくるもので...
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第566回 こまきの生菓子『栗の香』と『芋名月』
さあ、これまでにも数回登場しております北鎌倉こまきですが、それも一日に一種類しか生菓子を作らないこともあって、いろんな種類の生菓子を紹介しようと思いますと、必然的に登場回数も増える...
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第565回 絹 与の『栗羊羹』
名古屋には和菓子屋さんが密集しておりますが、それ以外の東海道エリアも、決して見逃すことができないのです。その中でも、羊羹の老舗としては、豊橋の絹 与を外すことはできません。豊橋駅か...
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第3回『WAGASHI 和菓子老舗・若き匠たちの挑戦』を終...
ちょうど、第1回ワカタクから早くも一年が経過して、第3回目の開催。 いやあ、たったの一年しか経っていないのかあというのが正直な感想である。 もはや、5年くらい共に仕事をしているよ...
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第564回 田中屋せんべい総本家の『ミントせんべい』
最後はやっぱり、この方でしょう。 和菓子業界全体をザワザワと蠢かせ、その中心にいるお兄さんこそ、 田中屋せんべい総本家の田中裕介さん、その人でございます。 「このままではいけな...
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第563回 乃し梅本舗佐藤屋の『りぶれ』
永遠の自由な菓子職人であってもらいたいと思う佐藤屋の8代目、佐藤慎太郎さん。いつも、どんなことを言って来るだろうかと、常に楽しみにしております。それが何よりも楽しく、そのままお客様...
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第561回 しろ平老舗の『夜明けのハーブ マロウブルー...
須永さんへのバルサミコ酢のムチャ振りと同じくして、色が変わるというハーブティーがあるという話を聞いて、これを是非和菓子にしてみたいというそんなお話を頂いて、まあ、やってみよう!と思...
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第560回 日の出楼の『モンブラン大福』
さあ、続いては日の出楼の『モンブラン大福』のヒミツ。それはスタンダードな『モンブラン大福』がもともとあってからの、ワカタクバージョンの『和栗モンブラン大福』と『洋栗モンブラン大福』...
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第559回 雅風堂の『ルビーロマンぶどう餅』と栗饅頭...
驚くことなかれ、初めて雅風堂の3代目、安田卓司さんとお会いしたのは、昨春の京都でのことで、彼こそ右も左も分からぬうちに、類を見ないイベントの渦中に巻き込まれて行ったわけで、彼もまた...
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第558回 彩雲堂の『栗きんとん』と棹菓子『松 月』
須永さんと同様に、長いお付き合いになったのが彩雲堂の山口周平さん。それこそバイヤーになりたての頃から僕をご存知なのですが、あの時、今こんなことになろうとは、お互いに想像しなかったで...
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第557回 青柳正家のバルサミコ酢餅『芳香餅』
都内で羊羹の老舗と言えば、随一の存在の青柳正家。僕が和菓子の世界に踏み込んだ頃から存じ上げている3代目の須永友和さん。そう、ワカタクメンバーの中では、最も長いお付き合いなのです。ち...
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第556回 引網香月堂のチョコレート生菓子『さを鹿来...
この場所で、9人で、これまでにない和菓子イベントに挑んでからもう一年。今回までに、さまざまなイベントや春開催の第2回を挟んでの第3回でした。まあ、ともかく、準備段階ではいろいろあった...
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第555回 鳳月坊の『鳴門っ娘』
徳島を訪れて、さまざまな菓子屋を廻ったのですが、お会いして、この方は只者じゃないと、すぐに察知したのは鳳月坊のご主人だった。何とも言えない存在感があって、揺るぎのない軸足を感じたの...
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第554回 澤鹿文明堂の『澤 鹿』と干菓子『香う木』
1月に徳島を訪れた際に、出会いましたのが、澤鹿文明堂の『澤 鹿』。そう、以前にご紹介した富士屋の『小男鹿』(さおじか)と同様の菓子です。薄墨色と申しますか、しっとりとしたカステラの...
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和菓子を好きな理由、それはさまざまな菓子人生が刻ま...
「こんにちは」、「さようなら」、「すみません」、「ありがとうございます」と、人はさまざまな言葉をかけて、コミュニケーションを取りますし、その言葉たちは、まさに人と人が繋がる入口とな...
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第553回 越後屋若狭の生菓子『小萩餅』と『枝 菊』
6月から8月まで、越後屋若狭の『水ようかん』が終わりますと、9月からはまた季節の生菓子にシフトしまして、お彼岸を前に登場しますのが、独特の風貌をした『小萩餅』です。お馴染みの滑らかな...
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第552回 秋色庵大坂家の『秋色最中』
これは僕の勝手な捕え方でもありますが、東京は実に最中を銘菓とする老舗が非常に多い気がする。全国的に見ても、あれだけ密集している京都や金沢でも、最中はあるにはあるけれども、看板商品に...
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田舎くさいぼってりした和菓子が珠玉(浅田家 (あさ...
豆大福と言えば岡埜栄泉(おかのえいせん)、という方も多いでしょうが。 実際、私も岡埜栄泉さんの豆大福は大好きですよ。 ですがこちらのと岡埜栄泉さんの豆大福は方向性が違うからね。 なか...
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第551回 水田玉雲堂の『唐 板』
その歴史を辿れば、清和天皇の御世、1200年もの昔に遡る。それほどの歴史を誇り、間違いなく、日本最古の菓子と言っても過言ではない。もはや想像もつかないものがありますが、遣唐使によって伝...
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第550回 𠮷はしの『栗きんとん』と煉切製『雁 行』
『栗きんとん』長野から富山を経由して、そのまま金沢に入って、事前に予約しておいた𠮷はしの生菓子を受け取りに行くものの、さすがに歩き疲れて、東茶屋街までタクシーを飛ばす。ちょうど、『...
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第549回 宇佐美煎餅店の『からから煎餅』
さて、フォーチューンクッキーならぬフォーチューン煎餅として、圧倒的な知名度を誇りますのが、宇佐美煎餅店の『からから煎餅』でしょう。鶴岡駄菓子のひとつとして、庄内地方では親しまれてい...
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第548回 藤屋窓月堂の『利休饅頭』
たくさんある伊勢街道の餅菓子ではございますが、ここで忘れてはならないお饅頭を!その名は、『利休饅頭』と申しまして、これがまた味わっておきたいひとつ。利休と申しますからには、千利休に...
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第547回 勢乃國屋の『神代餅』
さて、僕の本当に悪い癖なのですが、伊勢神宮に参詣する前に、どうしても、さまざまな餅菓子たちが目に入ってしまって、それらが売切れる前に買い終えてからお参りしたくなる申し訳ないお話。な...
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第546回 へんばやの『へんば餅』
伊勢に参りますと、有名な『赤福餅』だけではなく、さまざまな餅菓子に出会える。何よりもおかげ横丁だけでも、数店舗の餅菓子を楽しめるのです。まさに伊勢街道は餅街道と言われますように、旅...
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第545回 西川屋老舗の『芋けんぴ』
病みつきになって止まらないものがありますが、その一つがこれ。サツマイモを細長い短冊状に切ったお菓子ですが、見た目は、フライドポテトのようですが、これがまたおやつにはピッタリなんです...
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第544回 恵那寿やの『栗きんとん』と『西の木の月』
9月になりますと、中津川や恵那はとにかく多忙を極める。そりゃあ、栗まみれの栗だらけになってしまうのですからね。菓子屋さんたちが物凄い苦労をしていらっしゃる時、食べる側の僕は、そりゃ...
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第543回 喜仙堂の『蕨 餅』
京都の和菓子と申しますと、市内中心部に乱立する菓子屋が注目されますが、同じ市内でも、ひと駅先の山科エリアは、意外と取り上げられなかったりする。地下鉄東西線の東野駅より歩いて、完全に...
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第542回 す やの『栗蒸し羊羹』
9月1日より一斉にスタートする中津川、恵那の栗菓子たち。こうして、一斉に『栗きんとん』が始まりますと、秋が来た!って感じがしますし、その時期のイベントを和菓子で楽しんでいるようにも思...
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第541回 戸水屋の『おはぎ』と『くずまんじゅう』
金沢の和菓子屋さんて、どちらかと言えば、上菓子屋さんが多く、 あまり朝生菓子を主にしている店は少ないように感じます。 そんな中で忘れてはならないのが、『おはぎ』...
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第540回 きた川の『へそくり餅』
密かにファンになっておりますのが、きた川の『へそくり餅』。 へそくりって、何を隠しているのかしらと思ってみれば、 真っ白な餅の中から登場するのは、キレイな黄色の金柑! 金柑と言えば、...
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第539回 初 音の『クリームあんみつ』
さて、続いても人形町ですが、その東 海からすぐ近くの通り沿いにある甘味処・初 音。何気なく入ってみると、昭和のレトロな雰囲気に飲み込まれ、昼間でも男性客が一人で、甘味処で休憩してい...
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塩野(しおの)@赤坂
前回の記事はこれですが、恐らく私がもっとも頻繁に利用している和菓子やさんがこちら。 先週も、お土産用の塩羊羹を買いに伺ったばかり。 でしたが、また伺ってしまった ^ ^; 上生菓子も美味...
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第538回 東 海の『ワッフル』と『羽二重餅』
ドラマの舞台になったりもして、東京の観光地となってきた人形町。そこにはさまざまな老舗たちが並び、有名なすき焼き屋、今 半があり、親子丼で有名な玉ひでがあり、京粕漬の魚 久もあります...
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第537回 一 朶の『豆 餅』
この夏、7月21日に名古屋に新たにオープンした和菓子屋。瑞穂にある花桔梗を離れ、独立して菓子屋をやるという話を聞いたのは、ちょうど、4月中旬の第2回ワカタクのイベント会場でのことだった...
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第536回 虎 屋の『流し込み水羊羹』と生菓子『びー...
琥珀製『びーどろ玉』(手前)ときんとん製『花 氷』(奥)今年はたくさんの虎 屋の和菓子をご紹介しておりますが、それもそのはず、今年のひとつの目標として、生菓子全種制覇を掲げているか...
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第535回 たがねやの『たがね』
昔から知ってはいたけれども、なかなか高価な煎餅だなあと思っていた。多くの煎餅たちが、ボリューム重視のために、比較的手頃な値段なのに対し、たがねやの煎餅『たがね』は、東京などで売って...
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第534回 かんから屋の『かんから餅』
まあ、とにかく岐阜県は広いのです。そして、東西南北に、さまざまな和菓子屋さんが散在します。携帯に残っている画像を整理しておりましたら、昨年の9月の初めに、中津川、恵那から寄り道して...
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第533回 太平堂の『まほろばの月』
さて、信州を旅しましたら、絶対に欠かせない善光寺参りでございますが、この参道にはいくつか老舗の和菓子屋さんがございます。以前にも塩 瀬の『そば餅』であるとか、長野凮月堂の『玉だれ杏...
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第532回 山本屋の『うす皮饅頭』
名古屋で山本屋と言ったら、たぶんほぼ全員が味噌煮込みうどんを思い浮かべるでしょう。だが、僕だけは間違いなく、この和菓子屋のことを思い浮かべ、しかも、その有名な味噌煮込みうどんを食し...
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第531回 一 和の『あぶり餅』
京都の北側を廻る時には、必ず立ち寄ってしまいますのが今宮神社。とは言いましても、神社への参拝が目当てなのではなく、完全に花より団子で、脇参道にある『あぶり餅』の老舗に立ち寄るため。...
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第530回 かどや老舗の『唐 板』
京都と申しましても、いわゆる市内ではなく、北部にある小さな城下町、園部にひっそりと佇むかどや老舗。日暮れ間近に訪れたこともあってか、何だか、物寂しい雰囲気。あの京都くりやの本家はす...
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第529回 千葉屋の『大学芋』
そもそも『大学芋』って、和菓子の範疇になるのか?という話もあり、惣菜売場などでも見かけるとは思いますが、一応和菓子であります。大阪の嶋 屋、名古屋の吉 芋と共に、『大学芋』の御三家...
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第528回 あめこの『あべ川餅』
いやあ、静岡県の『安倍川もち』を二連続でご紹介しながら、再びここで福井県の『あべ川餅』を取り上げたりして、完全に安倍川もちづいてますが、まあ、ちょっと興味深いなあと思ってしまったわ...
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第527回 開運堂の『徳本峠』と生菓子『山の幸』
台風から逃げるように中央線の特急あずさで、松本へ。久しぶりに訪れて、真っ直ぐ国宝に指定されている見事なお城を見に行く。時間に余裕を持たせていたこともあって、天守閣まで登る。城下町に...
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第526回 かごやの『あべ川もち』
続いても、『あべ川もち』をご紹介してしまうあたり、完全に『安倍川もち』づいている僕でありますが、連続だからこそ意味があるような。というのも、石部屋のすぐ隣りにおもちゃ屋さんみたいな...
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第525回 石部屋の『安倍川もち』と『からみ餅』
静岡駅から少し離れているものの、これまた歩いてみる、歩いてみる。安倍川を眺めながら、かつてどれだけの人が、この地で休み、名物の『安倍川もち』を食して旅を続けたのであろうかと想像する...
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第524回 空 也の生菓子『空也双紙』と錦玉羹『翡 ...
8月の後半戦は雨が非常に多かったのですが、お盆が明けますと、秋が始まるまで和菓子屋さんは休息の時期。昔から2・8(にっぱち)は売上が下がると言いますが、バレンタインが浸透するようにな...
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第523回 石橋屋の『仙台駄菓子』
一般的に駄菓子と言いますと、昭和のレトロな駄菓子屋さんのイメージ。しかし、それらとは明らかに違う高級な、それも歴史の長い駄菓子が各地に存在する。盛岡駄菓子、鶴岡駄菓子、会津駄菓子と...
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第522回 春日庵の『さつま焼』
サツマイモに似た和菓子は、全国にもいくつか存在します。たとえば、人形町の壽 堂の『黄金芋』や渋川の錦光堂の『こがね芋』など、ニッキを使った芋に似せたお菓子がいくつか存在します。以前...
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第521回 恵那寿やの『栗あん宇治氷』
9月になると、一気に販売スタートとなります栗菓子たち。中津川や恵那の『栗きんとん』たちが、いろんな百貨店の店頭に登場し、ああ、秋がやって来たんだなあと思うわけですけども、栗菓子に満...
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第520回 藤戸饅頭本舗の『藤戸まんじゅう』
岡山名物として、圧倒的な知名度を誇る『大手まんじゅう』。こしあんがたっぷりの薄皮饅頭として知られていますけども、それとそっくりな饅頭が、すぐ隣りの倉敷にあることをご存知でしょうか。...
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第519回 菊 家の生菓子『かき氷』と『清 流』
オシャレな街の代表格でもある表参道から青山エリアですが、実は何せ方向音痴な僕は、このあたりをウロウロするとすぐに彷徨う。迷わずに辿り着けるのは、和菓子屋に行くときだけかもしれません...
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第518回 小宮せんべい本舗の手焼き煎餅『沖の石』
関西では小麦粉の生地の煎餅が多く、味噌煎餅や瓦せんべいなどが一般的。それに対して、関東ではうるち米の生地を干して焼き上げて味付けする、バリッとした歯応えがポイントになる煎餅が一般的...
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第517回 うさぎやのかき氷『日本酒うさ氷』
東京で『どらやき』と言えば、必ず名前が挙がる上野うさぎや。焼き立てをその場で頂き、馴染んでからも楽しむという二段階法を適用し、毎回の如く楽しみつつ、店頭で『どら餡ソフト』も楽しめ、...
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第516回 瑞 穂の『豆大福』
今ではすっかり東京三大豆大福に数えられ、行列ができる老舗となった瑞 穂。多くの雑誌などでも取り上げられ、群林堂と松島屋と共に三本の指に数えられる。都内はある意味、『豆大福』の激戦区...
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第515回 志むらの『九十九餅』と『福 餅』
以前にも、絶壁のかき氷をご紹介させて頂きましたが、まあ、夏になりますと、志むらはオリジナルシロップのかき氷で盛り上がります。今年はかき氷本も出版されたりなどして、その人気は過熱して...
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第514回 白玉屋榮壽の名物最中『みむろ』
夏になりますと、よく目にするそうめんですが、いくつか有名な産地が思いつきます。僕は邦画をよく見ておりますので、映画「八日目の蝉」にも登場します小豆島が、まず最初に思い浮かびますし、...
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第513回 いと重菓舗の『友禅流し』
彦根城下の献上菓子司、いと重菓舗の夏菓子と言えば、『友禅流し』。何とも涼やかで、何とも美しいだけに、和菓子に携わる前より、銘菓『埋れ木』よりも先に存じ上げていた菓子のひとつ。今年も...
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第512回 三津森本舗の『炭酸煎餅』
子供の頃に、阪急電車で宝塚ファミリーランドによく行ったものです。もうファミリーランドは閉園してしまって存在しませんが、遊園地と動物園、植物園が一緒になっていて、いずれもフリーパス。...
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第511回 儀平菓舗の『うすかわ饅頭』
たまたま北鎌倉の駅から、いつもとは逆方向の出口を出て散歩してみた時のこと。うん?? そこに儀平という看板を見つけ、一気に吸い込まれて行った。いやあ、儀平という二文字で、和菓子屋と言...
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第510回 みはしの『苺クリームあんみつ』
上野界隈を歩いております時に、甘味が欲しくなったら、湯島のみつばちで『小倉アイス』をパクッと行ってしまうか、あるいは、上野駅に近い、みはしで休憩するかのどちらか。東京駅構内にもあり...
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第509回 亀広良の『夏の霜』
川口屋同様に、錦の繁華街に店を構えていた、名古屋の亀末廣。一昨年の7月末に、前触れもなく突然の廃業の報せ。あまりにも突然で、もうビックリしちゃいまして、名古屋を代表する、失くしては...
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第508回 村上開新堂(山本道子の店)の『マーブルクッ...
京都ならまだしも、都内で会員制、いちげんさんお断りのお店ってのは、もうあまり聞かなくなってしまったであろうか・・・・。麹町のイギリス大使館の目の前にあるのが、レストラン村上開新堂。...
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第507回 高岡福信の『本わらび餅』
そして、その鶴屋八幡と同じく、大阪の市街地にある老舗・高岡福信でも、南蛮渡来の伝統銘菓『鶏卵素麺』が製造されております。鶴屋八幡に対し、大阪のビジネス街にひっそりと佇む老舗。地元で...
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第506回 鶴屋八幡の『鶏卵素麺』
淀屋橋の駅から少し歩きました高麗橋エリアには、大阪の高麗橋𠮷兆がございまして、かつては大阪の街を動かしていたエリア。きっとさまざまな政治活動が行われていたのではないかと勝手に妄想。...
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第505回 龜 屋の『百万灯あんころ餅』と『百万灯か...
ここのところ、千葉や埼玉など近県の和菓子屋さんを巡る機会が増え、相変わらず、端から端まで地べたを這うようにして歩き回っているのですが、この日は、駄菓子屋横丁での火事が報道された川越...
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第504回 大野屋の『高岡ラムネ』
(大野屋公式HPより*「高岡ラムネ」/宝尽くし)北陸新幹線が開通しましたのは良いのですが、この高岡駅には直結せずに、またもや新駅ができてしまったのです。その駅舎ができる前に、高岡の和菓...
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第503回 ひげ餅舗の『あべ川餅』
福井市内をウロチョロしておりました時のこと。亡くなった松岡軒のご主人との想い出を辿って、おろしそばを食べ終えて、そろそろ鯖江の方へ移動しようかと思った時、何だか気になる餅菓子屋さん...
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第502回 越後屋若狭の『葛まんじゅう』
6月から8月は越後屋若狭の超柔らかい『水ようかん』が登場しておりますが、夏の生菓子も、お見逃しなく、ひとつ、ひとつチェックしておきたいところですね。その中でも、こっそりお願いして、6...
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第501回 両口屋是清の甘味『白ぜんざい』と『桃かき...
さあ、いよいよ500回目となりましたわけですが、ここではやっぱり、全国的にも有名な和菓子屋さんに初登場して頂きましょう。ここまで、虎 屋、鶴屋𠮷信、豊島屋、叶匠寿庵などが登場しました...
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第500回 きよめ餅総本家の『きよめ餅』
東海道もいよいよ終盤に差し掛かり、41番目の宿場町・宮の宿。最大の宿場町とも言われ、多くの脇本陣や旅籠屋が軒を連ねたそうです。また東海道では唯一の海路でもありまして、三重県の桑名宿ま...
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第499回 虎 屋のかき氷『青柚子氷』と『生姜みぞれ...
京都一条店限定のかき氷『青柚子氷』(新作)先日、なかなかのかき氷が期間限定で、それも一条の虎 屋だけに登場と聞き、これは行かねばならないなあとロックオンした和菓子屋かき氷。何せ、青...
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第498回 百万遍かぎやの『わらび餅』と『ゆず餅』
『わらび餅』朝起きてみると、台風は通り抜け、雨もそれほどでもないやと思い、こうなって来ると、家でじっとしているなんてもったいないと、すぐさま、ニョコニョコと京都市中を徘徊し始める僕...
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第497回 鍵善良房の生菓子『祇園まもり』と葛製『宵...
『祇園まもり』毎年のことながら、八坂さんでの献茶会にお邪魔した後は、坂を上って柏屋光貞の『行者餅』を受け取って、向こう岸に渡り、清永さんに立ち寄って、そのまま下って裏路地の甘泉堂へ...
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台風接近の祇園祭・菓匠会の献茶会を拝見・・・・翌日...
鍵善良房の『涼 風』毎年恒例ではありますが、今年も京都に入りまして、祇園祭の宵山、7月16日に執り行われる菓匠会の献茶会にお邪魔しました。例年この時期の京都は梅雨明けして、とにかく蒸...
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第496回 柏屋光貞の『行者餅』
毎年祇園祭の時期には京都に帰り、7月16日には菓匠会の献茶会にお邪魔する。 その際、八坂神社を突き当りまして、右手に坂を上り、東山安井の老舗、柏屋光貞へ。 こちらには、一年...
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第495回 粟餅処澤屋の『粟 餅』
北野天満宮の門前銘菓でございますので、梅の咲く時期にご紹介すべきでしょうが、その時には、『長五郎餅』をご紹介させて頂きたいなあと思いまして、祇園祭のこの時期に、とんでもない台風がや...