みんなの投稿
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われ反抗す、ゆえにわれらあり
小松美彦『「自己決定権」という罠 ナチスから新型コロナ感染症まで』という本を読んでいたら、ステキな言葉と詩に出会ったので紹介しておく。 ちなみに、小松の本も圧巻の書である。 「反抗...
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NHKスペシャル=巨大地震と未治療死
1月17日放映のNHKスペシャル「巨大地震と未治療死」をみた。 1995年1月17日に発生した阪神淡路大地震では、6434人が亡くなった。 6434人中直接死は85%、そのうちの1割...
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コロナ敗戦=ワクチンは接種すべきか?
菅首相は新型コロナ対策を3段階で進める方針だ。 ①緊急事態宣言②特措法改正③ワクチン接種。 そのうえで、東京オリパラは「感染対策を万全にして安全・安心な大会にしたいという決意を持って...
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今やるべきコロナ対策=児玉龍彦・東大教授
ネットで流れている児玉龍彦・東大教授の動画をみた。 児玉教授はコロナ対策で次のようにのべていた。 3月以降の第1波は武漢型のウィルス。 7月以降の第2波はミラノ(イタリア)型のウィルス...
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ツバルが沈むはウソ、逆に島は拡大している
地球温暖化で海面が上昇するとされるとき、かならず持ち出されるのが太平洋の島国「ツバルが沈む」という話だ。 だが、それはウソだという。 逆にツバルは拡大しているというのだ。 ツバルは国...
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NHKスペシャル=2030年未来の分岐点 暴走する地球温暖化
1月9日放映のNHKスペシャル「2030年未来の分岐点 暴走する地球温暖化」をみた。 以下、紹介しておこう。地球はあと10年、2030年に壊滅的危機に直面する。 地球はいまや緊急事態...
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新型ウィルスの正体=NHKスペシャル
1月27日放映のNHKスペシャル「新型ウィルスの正体」をみた。 今までは、2019年12月31日に、中国・武漢で初めて新型ウィルスの感染が発生したとされてきた。 2020年1月14日...
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沖縄が燃えた夜=コザ騒動50年
12月19日放映のNHK・ETV特集「沖縄が燃えた夜 コザ騒動50年後の告発」をみた。 1970年12月20日の未明のコザ市(現沖縄市)。 軍用道路24号線で、酔っぱらった米兵が横断中...
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コロナ禍を奇貨とする政府の「デジタル革命」で、究極の「自己責任...
次の文章は月刊誌『むすぶ』2020年12月号に 「時代を駆ける 第三三七回 歴史に学ぶ⑫ コロナ禍を奇貨とする政府の「デジタル革命」で、究極の「自己責任社会」が到来 として掲載した全文であ...
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最近の朝日新聞の言論から
〇プレディみかこ(12月9日 趣旨) 英国で話題になっているコロナ感染における「南北問題」は(感染死は北部に多く南部が少ない)、地理的なものというより経済状況が関係している。 貧困な家庭...
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開戦の日に考える
12月8日は日米開戦から79年。 朝日新聞はハワイ真珠湾の奇襲攻撃をした航空兵のインタビューを掲載している。 日本海軍の空母「蒼龍」の搭乗員だった吉岡政光さん(102歳)。 吉岡さんは...
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舘崎正二著作集19 元号廃止論と天皇制 出版案内
舘崎正二著作集19 元号廃止論と天皇制 〔月刊誌『むすぶ』2018・11~2019・8連載〕 目次 1なぜ元号廃止が議論されないのか 2戦後三...
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菅政権のGoTo=東京五輪予行演習の国民総動員
12月5日付毎日新聞、伊藤智永「時の在りか」より。 新型コロナウィルスの感染拡大は「ここ3週間が正念場」と警告する一方で、もっと旅行や飲食に出かけようと促すGoToキャンペーンはど...
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黒い象(ブラック・エレファント)
黒い象(ブラック・エレファント)。 いつか起きるのが明白な問題を放置し、大きな被害が起こってしまう事態を指す言葉である。 想定されているのは地球温暖化による環境破壊や感染症のパンデミッ...
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若者ほど内閣支持率が高いのはなぜか
11月24日付毎日新聞報道より。 毎日新聞が11月7日に実施した世論調査では、内閣支持率は若い世代ほど高く、年齢が上がるにつれて減少していて、世代間の意識差が明確になった。 全体では...
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週刊金曜日読者会報告2020.11.18
〇10月23日号 ①闘う地方紙が好企画=地方紙42紙合計販売部数1400万部(全国紙1600万部)。 権力を監視する地方紙に期待。 ②藤森研=護憲と脱原発が地方紙の主流。 地方紙の多くが戦後民主主義を...
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新型コロナを恐れるな!
『週刊新潮』11月19日号「コロナ感染拡大はそんなに問題なのか」を読んでみた。 紹介しておこう。 新型コロナは、感染者ではなく死者数が問題だ。 11月の1日平均の死者数は7人である。 昨年1月...
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第19回近現代史研究会 高橋哲哉『靖国問題』
(1) 第1章 感情の問題 ①戦死者=護国の神、英霊 遺族=靖国の母・妻・遺児 ②靖国信仰=国のため、天皇のために死ぬことは聖なる行為→「追悼」ではなく「顕彰」 ③なぜ国家は戦死者を名誉...
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NHKスペシャル=コロナ論文20万本をAIが徹底分析
11月8日報道NHKスペシャル「世界の新型コロナウィルス論文20万本をAIが徹底分析」した報道。 第1の論点は、冬に感染者は急増するか。 世界中で新型コロナの感染拡大は続いている。 ...
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菅政権、原発ありきの温室ガス50年ゼロ目標
以下、11月4日付中日新聞「特報」「原発ありきの温室ガス50年ゼロ目標」「再エネがあるじゃないか」より。 「2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする。脱炭素社会の実現を目指す...
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地球温暖化=二酸化炭素説は真実か
二酸化炭素がふえて地球が温暖化しているといわれる。 当方はどうもマユツバじゃないかとずっと思ってきた。 鎌田浩毅『地球とは何か』は、そのことを考える上で参考になる。 以下、引用してみ...
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「学級崩壊」状態の国会
国会が学級崩壊状態だという。 審議中に娯楽小説やスマホに夢中になっている議員があまりにも多いというのだ。 10月30日付毎日新聞・大場弘行記者「国会でスマホ 問われるモラル」より。 ...
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ネアンデルタール人の遺伝子を受け継いだ人たちがコロナに感染しや...
現代人がネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子が、新型コロナウィルス感染症の重症化リスクを高めているという。 以下、10月24日付毎日新聞の青野由利記者「古代人と感染症」より。 著者...
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10月「週刊金曜日読者会」報告資料
以下は、10月の「週刊金曜日読者会」の当方の報告資料です。 (1) 9月18日号 ①広瀬純「コロナと創造的破壊」=なぜ新型コロナだけが特別視されるか。 致死率は他...
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日本学術会議任命拒否問題
10月19日付日経新聞は、ネット空間で学術会議への激しいバッシングが起きていると報道している。 以下の内容だ。 「税金を使っているのだから政府にたてつくな」という指摘はおとなしいほう...
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大坂なおみ選手と世界的な反差別運動
テニスの全米オープンで優勝した大坂なおみ選手は、決勝まで7枚の黒いマスクを用意し、すべてを使い切って頂点に立った。 マスクには警官などに殺された黒人の名前が1人ずつ計7人記されてい...
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接触確認アプリのコロナ感染防止とデジタル全体主義
10月13日付日経新聞に、小林慶一郎慶大教授が新型コロナの感染は「接触確認アプリ」で防げるということを書いている。 紹介しておこう。 接触確認アプリは、スマートフォンにダウンロード...
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知的怠惰としてのカタカナ語の氾濫
カタカナ語が増えている。 コロナ禍でも「ステイホーム」「ロックダウン」「ソーシャルディスタス」「エッセンシャルワーカー」「テレワーク」「オンライン授業」など、カタカナ語が氾濫した。 ...
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白井聡の謝罪と、佐藤優の「議論」の要求
安倍首相が退陣表明をした8月28日、歌手の松任谷由実がラジオ番組で、会見を見て泣いたといい、 「安部首相とプライベートでは同じ価値観を共有できる。同い年だし、ロマンの在り方が同じ」 ...
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第18回近現代史研究会 大澤真幸編『憲法9条とわれらが日本』
第18回近現代史研究会 大澤真幸編『憲法9条とわれらが日本』 (1) 中島岳志 ①憲法9条3項に自衛隊の存在を明記して承認し、何ができるか何ができないか規定する→自衛隊暴走の歯止め ②自衛...
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菅首相、「自助・共助・公助」っておかしくないですか?
わたしが「自助・共助・公助」という言葉に初めて出会ったのは、5年前に自治会活動をしているときだ。 子どもの通学の見守りをしているボランティアの人が書いた文章で初めて目にして、 「へえ...
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ベーシックインカムかベーシックサービスか
9月23日付毎日新聞が「ベーシックインカム」について特集をしている。 現在まで、完全なBIを導入した国は現在までない。 BI導入についてはかねてより論争が続いている。 賛成派は労働意...
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コロナ後の世界は変わるのか=金を武器から人へ、「安全保障」の転...
以下の文章は、月刊『むすぶ』2020年9月号に 「時代を駆ける第三三四回 歴史に学ぶ ⑨コロナ後の世界は変わるのか=金を武器から人へ、「安全保障」の転換を!」 題して掲載した全文である。 ...
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コロナと創造的破壊
広瀬純が『週刊金曜日』9月18日号に「コロナと破壊的創造」という興味深い論文を書いているので紹介しておく。 新型コロナウィルスに関する各国の諸政策は、最低限の経済的コストと最大限の...
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新型コロナ=無能な政治と醜悪な日本社会
次の文章は、月刊『むすぶ』8月号に「時代を駆ける第333回 歴史に学ぶ⑧ 新型コロナ=無能な政治と醜悪な日本社会」として掲載した全文である。 新型コロナの感染拡大が続いている。 本連載五...
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和田秀樹『六十代と七十代 心と体の整え方』を読む
和田秀樹の本は初めて読む。 過激な精神科医だ。 和田は老人・高齢者の呼び方は気に入らないと「高年」と呼ぶ。 あるいは70代までをヤング・オールド、80代以降をオーオールド・オールドと...
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第17回近現代史研究会 田中利幸『検証「戦後民主主義』
第17回近現代史研究会 田中利幸『検証「戦後民主主義』 3章 平和憲法と9条の矛盾 ①日本国憲法=天皇条項と9条の矛盾 ・9条の非武装・平和主義は、天皇の戦争犯罪と戦争責任を免責・免...
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安倍の突然の「逃げ恥」辞任=またか!
安倍首相の突然の辞任が日本列島を震撼させた。 持病の潰瘍性大腸炎の再発で、首相を続ける気力を無くしたからだという。 前回に続いて今回も突然の放りだしで、「またかよう!」としかいいよう...
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新型コロナ=無能な政治と醜悪な日本社会
次の文章は、月刊『むすぶ』8月号に「時代を駆ける第三三三回 歴史に学ぶ⑧ 新型コロナ=無能な政治と醜悪な日本社会」として掲載した文章である。 新型コロナの感染拡大が続いている。 本連...
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コロナ言論=新聞記事から
1.斎藤環(毎日 8.1) ①コロナ・ピューリタニズム=コロナ禍で感染リスクを下げることが全ての行動に優先されている社会的自粛現象。 ②「3密回避」などの医学的要請が、「お上の言うことは守ら...
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地獄の戦場・ガダルカナル島
8月12日放映のNHK「歴史秘話ヒストリア 地獄の戦場・ガダルカナル島」をみた。 1942年8月、日本海軍は連合国分断作戦として、ハワイとオーストラリアを結ぶ線上のガダルカナル島に...
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第16回近現代史研究会=矢部宏治『知ってはいけない 隠された日本...
〇米軍は日本のどこにでも基地を造れる。 〇日本の空はすべて米軍によって支配されている。 〇日本の国土はすべて米軍の治外法権下。 〇米軍にとって日本の国境はない=日本から他国を攻撃する...
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コロナ後の世界=民主主義の再生こそが最優先課題
以下の文章は、月刊『むすぶ』7月号に「時代を駆ける第332回歴史に学ぶ⑦ コロナ後の世界=民主主義の再生こそが最優先課題」として掲載した全文である。 三月以降のコロナ騒動をみていて、「...
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新型コロナ死者数、最大で3800人
高橋泰・国際医療福祉大教授のインタビュー記事が東洋経済オンライン・7月17日配信号に掲載されている。高橋教授は日本の新型コロナの死亡者は、最大でも3800人としている。 以下、紹介...
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コロナ禍に対する私の〈中間総括〉
1.「コロナ撲滅挙国一致」社会の「気味の悪さ」と「ウィルスより怖い人間」 ①過剰対応・過剰恐怖=マスク・消毒・遮蔽シート・外出自粛… ※西村秀一・国立病院ウィルスンセンター長 朝...
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コロナ後の世界=進藤栄一・『世界』8月号論文
進藤栄一「コロナ・パンデミックと歴史の教訓」(『世界』8月号掲載)を興味深く読んだので紹介しておく。 14世紀のヨーロッパを襲ったペストで、中世封建社会が終焉した。 17世紀の第2のペ...
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自粛警察と新自由主義
伊藤昌亮「自粛警察と新自由主義」(『中央公論』8月号)を興味ぶかく読んだので紹介しておく。 コロナ禍で自粛警察による「正義の暴走」が話題となった。 しかし、こうした現象はゼロ年代以降た...
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NHKスペシャル=世界史の大転換の最前線にいた戦国日本②
7月5日放映のNHKスペシャル「戦国日本 ジャパンシルバーを獲得せよ」を見た。 日本は戦国時代、新興国オランダと世界帝国スペインの覇権争奪戦の最前線にいて、世界史の大転換に重要な役...
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NHKスペシャル=人体VSウィルス
7月4日放映のNHKスペシャル〝タモリ×山中真弥〟「人体VSウィルス」をみた。 免疫は人体の「ミクロの戦士」といわれ、体内に40種以上あり、「免疫ネットワーク」が作られている。 ウィ...
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コロナ騒動を終わらせよ!
岡田幹事治 が『週刊金曜日』7月3日号)で、新型コロナついて、分かりやくまとめているので紹介しておく。 (以下に引用する資料・教授名は煩雑のため省略する)。 新型コロナで明らかになったこ...
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福岡伸一=「生物学から性差を考える」論文が秀逸
生物学者・福岡伸一の「生物学から性差を考える」がじつに興味深いので紹介しておく(『Voice』7月号)。 フランスの哲学者シモーヌ・ド・ボーヴォワールは「人は女に生まれるのではない。...
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NHKスペシャル=世界を変えた戦国日本
6月28日放映のNHKスペシャル「世界を変えた戦国日本」を興味深くみた。 バチカン市国が所有するイエズス会文書等から見えてきた新しい戦国日本像である。 日本に布教に来た宣教師たちは、...
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自民党の火事場泥棒の「緊急事態条項」改憲策動
次の文章は、月刊『むすぶ』(ロシナンテ社)6月号に、「時代を駆ける 第331回歴史に学ぶ⑥ 自民党の火事場泥棒の「緊急事態条項」改憲策動」として掲載した文章に、加筆訂正したものである...
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中島義道『〈対話〉のない社会』を読む
平田オリザが世界7月号「但馬日記15回」の文章で、中島義道『〈対話〉のない社会』にふれていたので読んでみた。 1997年に出版された本だが、これがじつにいい本である。 中島は日本は「...
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村上陽一郎=教養のためにしてはならない100カ条より
村上陽一郎の『あらためて教養とは』に、「教養のためにしてはならない百箇条」を書いているので、いくつか紹介しておこう。 ①「美味しいもの」とそうでないものとをはっきり区別はするが、食...
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新・なぜ日本の新型コロナ感染者は少ないか
談笑カフェ「風(るん)」43号。 本ブログ「なぜ日本のコロナ感染者は少ないか」に加筆修正した文章である。 日本の新型コロナ感染者は欧米にくらべて少ない。 海外メディアは「ジャパニーズ・...
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徳仁天皇、あなたは日本国民ですか?
次の文章は、月刊誌『むすぶ』2020年2月号掲載、「歴史に学ぶ②」「徳仁天皇、あなたは日本国民ですか?」全文である。 皇居には「東京都千代田区千代田一番」と地番がついている。 国民は地番...
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田野大輔『ファシズムの教室』を読む①
田野大輔・甲南大教授は、学生相手に2010年から10年間、「ファシズムの体験学習」を実施してきた。 授業では学生たちが一斉に「ハイル、タノ!(タノ万歳))」と叫んでナチス式の敬礼をし、...
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コロナ・ショック=民主か独裁か、連帯か孤立か、ファシズム再来の...
次の文章は、月刊『むすぶ』(ロシナンテ社)5月号に、「時代を駆ける 第330回 歴史に学ぶ⑤」 「へコロナ・ショック=民主か独裁か、連帯か孤立か、ファシズム再来の危機」 として掲載した...
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メディアのコロナ言論
〇与那覇潤。 「今回の危機の遺産は、言論人の「真贋」を見分ける試金石になったことだ。 ふだんは日本のタテ社会や同調圧力を揶揄しながら、いざ政府が自粛を要請するや、妥当性を吟味せずに追...
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なぜ日本の新型コロナ感染者は少ないのか
日本の新型コロナ感染者は欧米にくらべて少ない。 何か理由があるはずである。 山中伸弥・京大教授はそれを「ファクターX」と呼んでいる。 そして、「それがわかれば新型コロナとの向き合い方...
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岩田健太郎『新型コロナの真実』を読む
岩田健太郎・神戸大教授『新型コロナウィルスの真実』を読んだ。 内容を紹介しておこう。 新型コロナは8割の人は感染しても症状が出ないか軽症で終わる。 残り2割の人が症状が出て、1週間ぐ...
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神保太郎=緊急事態宣言の副作用を自覚せよ
イタリアの哲学者ジョルジオ・アガンベンは『イル・マニフェスト』紙への寄稿(2月26日)で、 「一般的なインフルエンザとそう違わない何か」のために「日常生活の中断」が強制されるという「...
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新型コロナについて考える=談笑カフェ「風 42号」
以下の文章は団地で開催している「談笑カフェ風 42号」より。 新型コロナ騒動で多くのデマが飛び交っているが、正しい知識をもたないとデマに振り回されるだけである。 最近読んだもので、当...
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鎌田實の「希望・日本」=コロナ対策どうする?
『潮』6月号掲載の鎌田實「希望・日本」が、コロナ対策について書いてあるので紹介しておこう。 鎌田はコロナについて、免疫学の権威である宮坂昌之・大阪大教授のインタビューをしている。 宮...
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新型コロナ対策=政府の統治能力の欠如
安倍首相は新型コロナの感染拡大を、「第3次世界大戦」だ述べている。 田原総一郎が首相と面会したおり、 「第3次世界大戦は核戦争になるであろうと考えていた。 だがこのコロナ拡大こそ、第...
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南アルプスの「寅さん」 談笑カフェ 風(るん) 41号
団地出開催している「談笑カフェ 風(るん) 第41号」です。 南アルプスの「寅さん」 8月に相棒と2人で、南アルプスの北岳から濃鳥岳まで2泊3日で往復縦走...
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新型コロナ=伊藤智永・毎日記者「時の在りか」に感銘
4月4日付毎日新聞の伊藤智永「時の在りか」「国家でコロナに勝てるか」に感銘したので紹介しておこう。 「政府は早く緊急時代宣言を出してくれ」との声も各方面から出ている。 だが、宣言が出...
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新型コロナ、政治のやれること・やるべきことと、やれないこと・や...
毎日、コロナ、コロナの大騒ぎである。 そんなに騒ぐことなのか。 欧米にくらべて日本の感染者数は現在、4000人程度、死者も100人弱である。 インフルエンザで毎年3000人以上亡くな...
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21枚以上の硬貨はお金じゃない?
硬貨は21枚以上はお金じゃないという。 『岩井克人「欲望の貨幣論」を語る』を読んでいたら、そんな話が書いてあってビックリした。 六法全書に「通貨の単位及び貨幣の発行に関する法律」とい...
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新型コロナ=監視社会か市民の権利か
3月31日付朝日新聞に、佐伯啓思が「現代文明かくも脆弱」の文章を寄せている。 佐伯の論旨は次の通りだ。 新型コロナは未知のウイルスだから、予測不可能な「不確実性」である。 そのとき頼...
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東京オリンピック、なぜ中止しないのか!
東京オリンピックが延期だという。 なぜ中止しなかったのか。 やめる絶好のチャンスではなかったか。 安倍首相が「フクシマ、アンダーコントロール」と世界にウソをついて誘致したオリンピック...
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井上ひさし父の小説
出久根達郎が毎週土曜日に日経新聞に連載している「書物(ホン)の身の上」を楽しみに読んでいる。 3月21日のタイトルは「井上ひさし父の小説」。 井上ひさしの父親は井上修吉。 薬剤師で薬局...
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新型コロナ拡大のイタリアから
新型コロナが世界的に流行している。 感染国130か国、感染者数16万人をこえている。 特に欧州、なかでもイタリアでは、感染者数5・8万人、死者5800人と世界最多である。 3月20日付毎...
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立花隆・佐藤優『ぼくらの頭脳の鍛え方』を読む
本書を興味ぶかく読んだので、箇条書きで紹介しておく。 ①権力党員=権力に批判的な姿勢を取ながら、必ず権力の外側にいる。 ただし、脱落する危険性があるので、権力の中心には入らない。 常...
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名作・名著からの解放
私の読書体験はとてもおそく、30代からである。 だから、世にいう名作も名著もほとんど読んでいない。 そのためつい最近まで、名作や名著を読まなければならないといった強迫観念に悩まされ...
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新型コロナウィルス、休校もイベント・野球中止も必要ない!
週刊新潮3月19日号に、浜松医療センター副院長・矢野邦夫氏の「新型コロナとの正しい付き合い方」というインタビューが掲載されている。 紹介しておこう。 ヒトに感染するコロナウィルスは、...
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アカデミー賞が遠い日本映画
『選択』3月号に「アカデミー賞が遠い日本映画」という文章が掲載されているので、紹介しておこう。 日本からポン・ジュノは出てこない。 そこには次のように特殊な日本映画界の事情があるから...
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樋口恵子『老~い、どん!』にみる「老いの幸せのヒント」
以下は団地で行っているおしゃべり会「談笑カフェ 風」の会報第40号です。 樋口恵子『老~い、どん!』を読んだ。 かつての聡明かつ高名な評論家も87歳になり、満身創痍ならぬ満身疼痛。 昨...
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映画「パラサイト」にみる韓国の現実
3月5日付毎日新聞に堀山明子記者(ソウル支局)が、「「パラサイト」にみる韓国の現実」という記事を書いている。 紹介しておこう。 韓国の半地下のアパートは、1970年代、南北分断の緊張下...
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東日本大震災=サイレント津波の恐怖
3月7日放映のNHKスペシャル「東日本大震災9年の謎」をみた。 わたしの故郷の田老町(現在の宮古市田老地区)では、40メートルの津波が押し寄せた。 なぜこれほど津波が巨大化したのか。 ...
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映画「パラサイト」の評価
ポン・ジュノ監督「パラサイト」を観た。 「不平等を過激に描いたホラー・コメディ」という映画評があったが、前半のユーモア・明るさと、後半の惨劇・暗さが対照的な映画であった。 演出家の奈...
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日教組は「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを下ろしたら...
日教組の「教え子を再び戦場に送るな」という有名なスローガンは、不滅のスローガンとされて現在でも定期大会などで掲げられている。 このスローガンが採択されたのは一九五一年だが、その経緯...
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広田照幸編『歴史としての日教組 上』=スローンガン「教え子を再...
日教組の「教え子を再び戦場に送るに」という有名にスローガンは、不滅のスローガンとしていまでも定期大会などで掲げられている。 従来は関係者の書籍や証言から、スローガンは1951年1月...
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談笑カフェ 風 第39号
以下は、団地で開催している「談笑カフェ 風(るん)」会報39号です。 1月2・3日に行われた箱根駅伝をテレビで観た。 ピンクのシューズが至る所で快走していた。 往路・復路合わせて200人...
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第12回近現代史研究会=福永文夫『日本占領史』
サンフランシスコ体制論 参考 三浦陽一「生きているサンフランシスコ体制」『日本の時代史26』 ①吉田首相と講和条約 ・1951.9.8吉田首相はサンフランシスコで、講和条約(午...
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濱野ちひろ『聖なるズー』②=動物性愛者たちの愛とセックス
ヨーロッパには19世紀以降、裸体主義文化がある。 裸体の理念は人間性の回復と自然への回帰だった。 そこからヌーディスト・ビーチが各地で開設され隆盛していった。 また、売春は合法でセッ...
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濱野ちひろ『聖なるズー』①=動物性愛者たちの愛とセックス
「動物とのセックス」は獣姦=動物へのレイプとして、現在でも世界各地で禁止されている。 ところが世界中で動物をセックスの対象としている人たちがいる。 この本はドイツの動物性愛者団体「ゼ...
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中野剛志『奇跡の経済教室【戦略編】』=なぜリベラル派は嫌われる...
本来なら、リベラル派は新自由主義に抵抗すべきである。 だが、リベラル派も新自由主義へと傾斜していったと中野は論じている。 1970年代以降、マルクス主義の影響力は急速に色あせて行った...
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中野剛志『奇跡の経済教室【戦略編】』=なぜ保守派は新自由主義が...
1980年代以降進められてきた新自由主義改革に、なぜ保守主義者が熱い支持をしてきたのか疑問だった。中野剛志『奇跡の経済教室』を読んで氷解した。 中野は次のように分析している。 197...
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柄谷行人『日本精神分析』=くじ引き民主主義の提案
レイブルックは『選挙を疑う』で、くじ引き民主主義を提案しているが、柄谷行人はすでに1997年、古代アテネを引用してくじ引きによる民主主義の再生を提案している。 柄谷は『日本精神分析...
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談笑カフェ 風 第37号 より
以下は、団地の「談笑カフェ 風 」会報の第37号です。 天皇代替わりで5月以降、即位の儀式が行われてきた。 これは『古事記』の神話に基づく儀式だ。 古事記はイザ...
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第10回近現代史研究会=和田春樹『領土問題をどう解決するか』
第10回近現代史研究会=和田春樹『領土問題をどう解決するか』 2019.12.75 舘崎 正二 0.日本の3つの領土問題=日本と隣国を離間させるために、米国が仕掛けたワナ ①3つの領土問題は、サ...
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NHKスペシャル=ダビンチ・ミステリー②
11月17日放映のNHKスペシャル「ダビンチ・ミステリー」2回目は、「万能の天才の謎」に迫る。 AIを使い、彼の手稿5600ページを解析し、万能の天才の思考の正体を解明した番組であ...
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中島三千男『天皇の代替わり儀式と憲法』を読む
政府は「天皇の代替わり儀式」を、「平成の代替わり儀式」を踏襲して実施している。 歴史的には代替わり儀式は、「天皇の権力の在り方」や、「その時代の支配的思想」により、時代によって大き...
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NHKスペシャル=ダビンチ・ミステリー①
11月10日放映のNHKスペシャル「ダビンチ・ミステリー=幻の名画をさがせ」を興味ぶかくみた。 レオナルド・ダビンチの絵は極端に少なく、現在わかっているのは14点とされている。 しか...
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第9回近現代史研究会=五味洋治『朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか...
(1)朝鮮戦争前史 ①カイロ宣言(1943米英ソ)=朝鮮の独立。 当分の間米英ソ中による信託統治方式とする ②ヤルタ会談(1945.2 米英ソ)=朝鮮は、戦後20~30年信託統治を実施し、外国軍は駐屯しな...
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近現代史通⑬
北朝鮮引き揚げの真実―NHKスペシャル(2013年8月13日) 8月12日放映のNHKスペシャル「知られざる脱出劇=北朝鮮引き揚げの真実」は歴史の暗部を抉りだして見ごたえがあった。 ...
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緒方貞子さんの死を悼む
今日の新聞報で、緒方貞子さんの死去が報道された。 緒方さんは国連難民高等弁務官を約10年つとめた後、国際協力機構理事長を約9年つとめた。 貫いたのは徹底した現場主義と人間中心主義だ...
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日本の旭日旗掲揚批判強める韓国
10月28日付読売新聞より。 韓国が2020年のオリ・パラでの旭日旗掲揚の批判を強めている。 ナチスのハーケンクロイツと並ぶ「戦犯旗」だと主張している。 韓国国会は9月、旭日旗使用禁...