みんなの投稿
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森博嗣「Θ(シータ)は遊んでくれたよ」
葉っぱはみられ 鳥は死なない 飛び降り自殺の男の額に口紅で描かれたθのマーク そして次々と発見される自殺死体にθのマークが描かれていた 彼らが見ていたθのウエブサイト これはネ...
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読書感想「名もなき毒」
名もなき毒 あらゆる場所に「毒」は潜む-。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎が、私立探偵・北見を訪れて出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。現代ミス...
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クラリネット症候群 乾くるみ
僕の大好きなクラーリネット♪ パパからもらったクラーリネット♪ ドとレとミとファとソとラとシの音~が出ない♪ と、いうわけで、「クラリネット症候群」はクラリネットを壊しち...
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レックス・スタウト『編集者を殺せ』(早川書房)
ネロ・ウルフ物が最近復刊したらしく、これもその一環です。が……正直微妙。もちろんエラリイ・クイーンみたいにロジックの美しさとか、ジョン・ディクスン・カーみたいにトリックメイカーを...
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『セリヌンティウスの舟』石持浅海
数少ない登場人物が固定された舞台でフーダニットとホワイダニットを延々議論するお話。 仮説を立てては崩し、立てては崩しで200頁を読ませるのは流石。 形式的にはよくあるタイプだけど、「...
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『扉は閉ざされたまま』石持浅海
いやぁ~、面白い。 久々にケチのつけようが無い小説ですわ。 こんなブログを読む暇があるならさっさとこの本を読みましょう。 犯人が主人公の倒叙モノ。 犯人視点だからそれはそれは緊...
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『クラリネット症候群』乾くるみ
表紙デザインといい帯の惹句といい、明らかに「イニシエーション・ラブ」を意識してる気が。 っていうか実際に「『イニシエーション・ラブ』の~」って書いちゃってるし。 同じ出版社ならまだしも...
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チーム・バチスタの栄光
今年映画が公開された、海堂尊の小説『チーム・バチスタの栄光』。心臓移植の代替となるバチスタ手術。そのバチスタ手術を専門とする、天才外科医桐生率いるエリート集団、”チーム・バチスタ”...
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バンガローの事件
バンガローの事件キャロリン・キーン、渡辺 庸子東京創元社672円Amazonで購入書評/ミステリ・サスペンス 仲良しのヘレンとツインレイクスでモーターボートを楽しんでいた少女探偵ナンシー。 ...
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イーデン・フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』(東京創元社)
江戸川乱歩が絶賛したフィルポッツの『赤毛のレドメイン家』。まぁ、あの人は○○が大好きだから。トリック自体はそうあっと驚くもののほどでもない(だからこちらの人間しか知らないんだと思...
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『ゴーレムの檻』柄刀一
エッシャーの騙し絵の中の世界で謎を解いたりする、一見西澤保彦的なシリーズ物。 前作の時点ではそういう作風だったけど、今回はかなりノーマルで一般的な物理法則に則っての謎がメイン。 ...
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佐藤正午「ジャンプ」
例えば「くつ」 欲しい靴をあって、でも持ち合わせがない 彼女にお金を借りた為、彼女はタクシーに乗れずバスに乗る そのバスである男性に出会い恋に落ちる 「くつ」がその男の人生を変えた...
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『モロッコ水晶の謎』有栖川有栖
久々の国名シリーズ。 10頁の作品から120頁の作品まで幅広く収録。 まぁ10頁のはほんおお遊びですが。 クイーンの国名シリーズに倣うのなら、もう少し長編の割合を増やしてみてもイイん...
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『写楽・考』北森鴻
民俗学ミステリーも早3作目。 新レギュラーが加わったり、狐目の教務課が一段と活躍したりと、1作目からは結構変化がありますねぇ。 冬狐堂も登場。なんだかもうレギュラーみたいな頻度で...
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『新装版 8の殺人』我孫子武丸
我孫子武丸のデビュー作の新装版。 改訂して字が大きくなったけど、値段もガッツリ上がってます。 出版不況だから値段を上げざるを得ないのか、それともこんな価格設定だから出版不況に陥る...
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三津田信三「首無の如き祟るもの」
奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」 二十三歳になった当主の長男・長寿郎が、三人の花嫁候補からひとりを選ぶ儀式 その儀式の最中、候補のひとりが首無し死体で発見された 犯人は現場か...
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イーデン・フィルポッツ『闇からの声』(東京創元社)
フィルポッツと言えば『赤毛のレドメイン家』が本格ものとしては有名ですが『闇からの声』はサスペンスです。なんか、ジョン・ディクソン・カーのような幕開けだなぁと思いながら読んでいると...
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『インディゴの夜』加藤実秋
帯にホスト探偵団って書いてあるのに惹かれました。 最近放送されなくて残念だけど、ホストのドキュメント番組(江守徹がナレーションしてるアレ)が好きなのよ、僕。 が、この本に出てくる...
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佐藤友哉「クリスマステロル」
巻き込まれている と思っちゃうんだろな~佐藤友哉の作品の主人公達は でも、私からみると自ら陥ってるでしょあなた... と言いたくなる 巻き込まれたふりしても、傷ついたふりしても、所...
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『心霊探偵八雲 1』神永学
死者の魂を見るコトの出来る八雲さんが主人公のお話。 「1」ってあるからにはコレからもシリーズが刊行されるんでしょうねぇ。 ちなみにラフカディオ・ハーンとは関係無いです。 で、異常...
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『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』西尾維新
カバーデザインが講談社文庫のフォーマットと異なっているのは、講談社が力を入れてるコトの現れですかい? カラーイラストページあり、登場人物のイラストもあり。 でもそんなに特別扱いす...
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『QED 鬼の城伝説』高田嵩史
今回の舞台は岡山。 桃太郎とか鬼とかそういうのがテーマ。 で、例によって歴史の謎と殺人事件の謎との乖離が甚だしい。 今作は祟が全然出て来ない。 京極堂のような焦らしっぷり。 で...
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辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」
雪の朝、教室には人影少なく、いつもと同じ風景なのに何かが違う... 時間が経っても他の生徒が現れず、教師達の姿も見えないコトにきづいた8人は 休校と思い帰ろうとするが、玄関のドアは開か...
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『弥勒の掌』我孫子武丸
久々に我孫子作品を読みました。 このブログを始めてから初ってコトは、もう4年くらいは読んでないんだねぇ。 帯が異様に煽ってきます。 「驚天動地のトリック」 「空前絶後の驚き」 「現...
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『完全犯罪に猫は何匹必要か?』東川篤哉
烏賊川市シリーズももう3作目。 相変わらずのユーモアミステリーっぷり。 で、今作は450頁強。 まぁ長い。 ギャグとか要らないからサッサと話を進めろよと思っちゃうのよね。 余りに...
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物集高音『大東京三十五区 夭都七事件』
大東京三十五区夭都七事件 これ買ったの1年前(爆)。 昭和初期のレトロな東京を舞台に、早稲田の学生「ちょろ万」こと阿閉万くんが持ち込む猟奇事件を、安楽椅子探偵ならぬ「縁側探偵」間直...
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西尾維新「零崎曲識の人間人間」
日曜日のランドセルランド 家族連れでにぎわう園内に登場するのは子荻&双識ペア 冒頭より飛ばしてくれますこの二人! そしてその後を追う、さらにマニアックな風貌のふたり ウエービーな...
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地球儀のスライス (森博嗣)
地球儀のスライス (講談社文庫) 森博嗣の短篇ミステリィ集。森博嗣の作品はS&Mシリーズしか読む気が無かったが、間違って買ってしまった一冊。そのまま積読のももったいないので読んでみるこ...
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柳広司『吾輩はシャーロック・ホームズである』
吾輩はシャーロック・ホームズである (小学館ミステリー21) 自分はシャーロック・ホームズだと思い込んでいる「ナツメ氏」がイギリスで「ワトスンくん」と共に事件解決に奔走する、所謂パス...
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東野圭吾「夜明けの街で」
その人の意外な一面を見ると気になってしまう ふとしたはずみで垣間見てしまったいつもと違う一面に ドキッとして、そして何かふたりだけの一瞬をわかちあえれば それが共犯の意識となる そ...
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『北極星号の船長』 コナン・ドイル
『ドイル傑作集2 北極星号の船長』を読み始めました。 シャーロック・ホームズもの以外の作品を集めたコナン・ドイル傑作集。 その第2弾は怪奇小説を収録。
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川田弥一郎『白く長い廊下』
白く長い廊下 (講談社文庫) 術後突如起こった呼吸停止、そしてその後の死。 術中何があったのか、これは事故なのか殺人なのか。 容疑をかけられそうになった麻酔医が自らのためにも事件の...
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『「瑠璃城」殺人事件』北山猛邦
前作と同じ「○○城」ってタイトルだけど、中身には全く関連は無し。 だから前作で消化してない伏線は、どうやら回収する気は無いようです。 今作は輪廻転生がテーマ。 西澤保彦っぽいミス...
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米澤穂信「インシテミル」
求人誌を見ていた結城は、時給11万2000円の怪しげなバイトを発見する 時給11万2000円! 怪しげな人文科学的な実験のモニター 7日間で1700万円余りのこのバイト 参加する12名は怪しげな「暗...
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『θは遊んでくれたよ』森博嗣
Gシリーズ2作目。 前作が人物紹介で、今回はシリーズのプロローグ的な感じ。 ようやく話が動き始めたといったところ。 「四季」よりも更にお祭的なオールスター作品になっていきそうだねぇ...
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東野圭吾「ダイイング・アイ」
閉店間際のバー茗荷、バーテンダーの主人公・雨宮のもとに現れた一人の客 謎のコトバを残し去った後、雨宮は何者かに襲われ意識不明の重体に 病院で一命を取り留め退院したが、自分の記憶が一...
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柴田よしき『風精の棲む場所』
風精(ゼフィルス)の棲む場所 ファンからのメールを受けて推理作家の浅間寺竜之介が愛犬サスケと共に向かったのは「地図にない村」。 そこで起こった殺人事件をうっかり竜之介が解決していく不...
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若竹七海「ぼくのミステリな日常」
突然社内報の創刊&編集長をまかされたOL・若竹七海 会社からの唯一のリクエストは、小説 そこで彼女は大学の先輩を頼り、ある匿名作家の小説を載せるコトになった.... 4月から3月まで連...
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芦辺拓『三百年の謎匣』
三百年の謎匣 (ハヤカワ・ミステリワールド) 久しぶりの森江春策シリーズ。 とある老人から遺言と謎の本を受け取った森江くん、その本を読み進めながら実際に起こってしまった老人の死の謎...
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乙一「暗黒童話」
生命力を与える力 死への引力を立ちきる鋏 それが自分のもつ力だと理解している 童話作家の三木は不思議な力を持っていた 彼の手によって傷つけられた者は、 死へと繋がる時間の流...
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貫井徳郎「鬼流殺生祭」
時代は明詞 維新によって夢や希望をもって江戸に向かった侍達は 思ったように仕事を得られず、町は荒れていた 公家の三男坊九条惟親は海外から帰った友人が殺された 現場は密室状態 彼には...
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古野まほろ『天帝のはしたなき果実』
天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス) 1990年代の日本帝国、とある進学校のブラバン内で連続して起こった奇怪な殺人事件を、古野まほろらブラバンの生徒たちがあーだこーだと膨大なる蘊蓄...
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貫井徳郎『神のふたつの貌』
神のふたつの貌 (文春文庫) 牧師の家に生まれ、神を考え神を求め、人まで殺してしまう早乙女の人生を描く作品。 いやー、正直言ってよくわからない上にイマイチ印象にも残らなかった作品で...
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殊能将之『ハサミ男』
ハサミ男 (講談社文庫) 女子高生を狙って殺し、ハサミを突き立てる「ハサミ男」。 しかし次にハサミ男が狙った女子高生は、ハサミ男がハサミを突き立てる前に、同じような方法で殺されていた...
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『ウェディング・ドレス』黒田研二
メフィスト賞受賞作だから漠然と色物だと思ってたけど、意外なコトに実にオーソドックス。 あまりにちゃんとしてて拍子抜けしたくらいです。 あ、メフィストっぽくなかったってだけで、きち...
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北山猛邦『『クロック城』殺人事件』
『クロック城』殺人事件 (講談社ノベルス) これがシリーズの一番最初でしょうか。 読み始めたときはなんかとっても不安になった作品でしたが、読み終えると不安は解消され、だけど普通のミ...
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谺健二『未明の悪夢』
未明の悪夢 1995年1月17日未明に起きた「そのとき」を、殺人事件と絡めて記録した、第8回鮎川哲也賞受賞作。 フィクションではあるけれど、震災の描写は著者が被災者ということもあってほぼ...
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貫井徳郎『ミハスの落日』
ミハスの落日 久しぶりの活字。 一応読書のカテゴリでランキング参加しているのに、最近まったく読めてないのがすいませんという感じです。 世界各国を舞台として紐解かれるちょっとした謎...
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法月倫太郎「密閉教室」
いつもと変わらぬ朝 教室に一番乗りすると何故か教室の戸が開かない 無理やり戸を開けると、そこにはあるはずの机もイスもない その代わりにあったのは首を掻き切られたクラスメイトの死体だ...
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『もっとすごい!!「このミステリーがすごい!」』
年末のお楽しみのランキング本、『このミステリーがすごい!』の20周年を記念し、『このミス』の魅力を1冊に詰め込んだ永久保存版が刊行されました。 さっそく購入。 この20年のベ...
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高野和明「K・Nの悲劇」
本がベストセラーになり手にした新居 妻・果波とともに幸せの絶頂にいた修平 本の売れ行きに止まり 新たな本の構想も決まらぬまま、マンションのローンや生活費に 妻の収入を当てにするほど...
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魔術はささやく
宮部みゆき 著
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黒川博行「迅雷」
「極道は身代金とるには最高の獲物やで」 でっへへへへ~ そうでしょうか? 極道を誘拐していいんでしょうか? ま~こんな基本的な疑問を感じた貴方に贈る1冊 じゃない.. 一度は成...
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中村九郎「神様の悪魔か少年」
高校生になった彰人は幼い頃母を殺していた それもまもなく時効を迎える そんな時に出会った少女・恵にそそのかされ、 自らの罪を覆い隠すため県会議員の父を知事にしようと画策するが...
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石持浅海「月の扉」
3人の男女が那覇空港でハイジャックを起こした 目的は、こう留されているある男を連れてくること 彼らは皆、赤ん坊を人質に取り警察との一切の交渉を断った そして機内のトイレに入った女性...
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西尾維新「化物語」上下
春休みに吸血鬼に襲われた阿良々木暦 階段で落ちて来た同級生は体重と呼べるものがなかった 怪異に取り憑かれたふたり 怪異が怪異を呼ぶ... って京極堂シリーズか! 色々な方が昨年の...
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谺健二『星の牢獄』
星の牢獄 惑星バ・スウからやってきた異星人イレム・ロウ。 人間の調査をするはずが、殺人事件の目撃者となってしまい、挙句の果てには陸の孤島ともいうべき私設天文台・星林館で連続殺人事...
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桐野夏生「OUT」
夜勤の弁当工場で働く主婦達 寝たきりの姑や娘、孫の面倒まで女 家族が崩壊寸前の女 借金まみれで夫にも逃げられた女 そして、夫を殺してしまう女... 夫を殺してしまった仲間の為に、死...
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桜庭一樹「私の男」
「ずっと逃げてるんだ そばにいても、離れても、変わらない 俺たちはこれだって、二人きりで逃げてるんだ」 9歳の時に家族を失った花は、15歳年上の遠縁の男・淳悟に引き取られた それか...
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倉阪鬼一郎『白い館の惨劇』
白い館の惨劇 気がついたら目の前に白い館があって。 自分は一体何者なのかもわからなくて。 そんな中次々に起きる殺人。 同時に沸き起こる館の謎、そして自分自身の謎。 そしてどんどん...
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北山猛邦『『ギロチン城』殺人事件』
『ギロチン城』殺人事件 (講談社ノベルス) 人形塚の人形に導かれるようにしてギロチン城に入った自称探偵のナコと相棒のライカこと頼科が、密室の謎と首狩り人形に迫っていく作品。 これ、...
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桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」
村に置き去りにされた「山の娘」は、やさしい夫婦に引き取られ村で育つ この村の一番の高台には、赤朽葉家と呼ばれる一族が住み 村の者達に別世界の人達と想われていた 山の娘「万葉」が10歳...
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首藤瓜於「脳男」
温泉に行った時に、久しぶりに夢を見た 目が覚めてホッとするような夢だった 私はあまり夢を見ない あまりの熟睡のためか、それとも覚えてないのかわからないけど 夢はだいたい嫌な夢ばかり...
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『生贄を抱く夜』西澤保彦
チョーモンインシリーズの短編集。 超能力の存在ありきのミステリー小説。 外伝というのもどうかと思うくらいにレギュラーキャラの出番が無い。 チョーモンインシリーズにする必要すらな...
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歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
頭狂人・ザンギャ君・aXe・伴道全教授・044APD コンピューターの前に集まるミステリマニア5人が繰り広げるのは殺人推理ゲーム ただのミステリ好きと違うのは、各自行った殺人事件を出題する...
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神山裕右「カタコンベ」
真の暗闇のなかに聞こえる水滴の音 ゴツゴツとした岩肌を探り出口を探す 永遠とも感じるられる時間 低いうなり声が聞こえ二つの双眸が真っすぐに向いている... 自分の不注意で同行者を見...
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近藤史恵「サクリファイス」
スポーツをTVでみることがない 子供の頃から嫌いな野球はもちろんのコト たぶんたま~にサッカーを見るくらいで フィギュアスケートすら見ないと言う徹底ぶり(?) もちろん駅伝、マラソ...
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海堂尊『チーム・バチスタの栄光』
チーム・バチスタの栄光 現役の医師である著者が描いた医療ミステリですね。 そしてこのミス大賞受賞作、映画公開も決定と。 めっちゃミーハー根性で読んでいた我が家。 難易度の高いバチ...
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西尾維新「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件...
ロサンジェルスで起きた3つの連続殺人事件 被害者の近くには必ず藁人形が打ち付けられていた そしてFBI休職中の南空ナオミに一通のメールが届いた この事件の解明に協力して欲しい 差出人...
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有限と微小のパン (森博嗣)
有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER (講談社文庫) とうとう森博嗣ミステリィ犀川&萌絵シリーズも最後の作品となった。第一作「すべてがFになる」と対になる、まさに最後を締めくくるに...
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中町信『模倣の殺意』
模倣の殺意 (創元推理文庫) 『天啓の殺意』に続いて中町作品2作目。 坂井正夫という作家の死を、1人の編集者の女性と1人のルポライターの男性が、別々に探っていくミステリー。 それぞれの...
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桐野夏生「柔らかな頬」
人を愛してたり、憎んだり どんなに格好わるくても、後悔しようが正面切って進むどん欲で潔い女性 それが桐野夏生の描く女性だと思う 格好わるいコトを堂々とするって言うコトは出来ない ...
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古時計の秘密
古時計の秘密キャロリン・キーン、渡辺 庸子東京創元社693円Amazonで購入書評/ミステリ・サスペンス ナンシー・ドルーは正義感が強く、行動派。好奇心旺盛な18歳の女の子。 弁護士のパパと、...
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桜庭一樹「少女に向かない職業」
中学二年の葵は、人をふたり殺した 夏休みにひとり 冬休みにひとり ひとりは、悪意で そしてひとりは、殺意で..... 人口二万人の島で暮らす葵は、クラスの中では明るく装っ...
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数奇にして模型 (森博嗣)
数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫) 森博嗣S&Mシリーズも残すところ2作となった。古本屋を探してみたが、ラスト2作は流石に破格では見つからず。早く読みたいという欲求にはかな...
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伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
逃げる 逃げる 逃げる 逃げる.... 逃げると言う行為は孤独の極みなんじゃないかと思う 幼い頃のかくれんぼだって鬼が一人なのに、あれだけドキドキして怖かった この主人公 青柳雅春は...
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『すべての美人は名探偵である』鯨統一郎
著者の作品である「邪馬台国はどこですか?」の静香と「九つの殺人メルヘン」の東子が共演。 どちらも読んだはずなんだけど、「九つ~」のほうは全く記憶に無いのよねぇ・・・。 タイトルに反して...
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辻村深月「ぼくのメジャースプーン」
幼なじみのふくちゃんは、自分が大切に世話をしていたウサギが、無惨な姿で 殺されている姿を目撃してしまった あまりのショックに人形のように一切の感情を 失ってしまったふくちゃん ふ...
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佐藤友哉「水没ピアノ―鏡創士がひきもどす犯罪」
鏡家サーガの4冊目 2冊目、3冊目と話が軽めと言うか読み易くなってたので油断してしまった! バラバラに見えた3つの話を重ねていって、たったひとつの真実を引き戻そうとする創士 まず...
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『首断ち六地蔵』霞流一
連作短編集。 霞作品にしては異色な感じかも? とはいえ、霞作品の「異色」は世間一般で言えば「オーソドックス」なのかもしれませんが。 売りは多重解決かと。 1つの事件に大量に推理が登...
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ミステリが読みたい!2008年版
年末恒例となっている年間ベスト・ミステリ選びですが、 今年新たに、「ミステリが読みたい!」というベストが 誕生。 これまではミステリマガジン誌3月特大号で実施していた 評論家・作...
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『蛍坂』北森鴻
ビア・バー「香菜里屋」を中心とした短編集。 ミステリーといえば一応ミステリー。 安楽椅子探偵モノってコトになるのかな? ついでに殺人とか犯罪とかも出てこないから、日常の謎系になるは...
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黒川博行 「大博打」
金券ショップチェーンの会長が誘拐された 身代金は32億 重さ2トン 金塊を用意しなければならない 32億もの身代金の用意をしぶる息子 大阪府警が、犯人の本意を計れぬまま 犯人は身代金...
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今邑彩『金雀枝荘の殺人』
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス イH- 2 綾辻・有栖川復刊セレクション) 復刊セレクションで一番楽しみにしてたのがこの作品。 ずいぶん前から探していて、...
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『黄色い部屋の謎』 ガストン・ルルー
フランスの作家、ガストン・ルルーは、『オペラ座の怪人』の 原作者としての方が有名ですかね。 しかしこの『黄色い部屋の謎』だって、本格推理小説の古典的名作と して評価が高いものです。...
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『愛読者』折原一
よせばイイのに何年かに一度何故か手にとってしまう折原一。 毎回裏切られてるんだからそろそろ学習するべきだとは自分でも思うんですけどねぇ・・・。 今回は連作短編集。 で、例によっ...
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『φは壊れたね』森博嗣
新シリーズの一発目。 今度は「Gシリーズ」とのコト。 なんで「G」なのかは追々解るのかな? 時系列的にはS&Mシリーズの後のお話。 萌絵ちゃんもすっかり丸くなったねぇ・・・。 彼女...
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坂本司「青空の卵」
常々殺人者の真っ当な愛とかに熱をこめて語ってる 私としては 日常の謎系ミステリーは、なかなか興味をモテないところ 偏り万歳!(反ギレ) それでも最近、なかなかだわい..的な作品にあた...