みんなの投稿
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フルー管の調律(5)
今度は反対に音を高くしてみましょう。 チューニングコーンの尖っている方をパイプの先に差し込んでトントンと叩きます。パイプの先はコーンの重みでだんだん変形していき、ラッパの様に広が...
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フルー管の調律(4)
コーンチューニングと呼んでいます。 前回お話ししたリングによる調律は、温度の変化などにすばやく対応できて、簡単に短時間に行う事ができますが、長期的に見れば、リングが振動やその重みで...
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1ドルコンサート 吉田愛さん
今日は毎月楽しみにしている横浜みなとみらいホールの1ドルコンサート。今回は吉田愛さん(写真右、今回アシスタントをしてくれた田中彩さんとツーショット) 吉田さんは武蔵野音楽大学、ド...
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メモリーシステムの増設
日本にたくさんのオルガンが輸入される様になってから、2~30年の月日が経ちました。この時間が長いか短いかは皆様それぞれの感じ方があることと思います。 どらにとってはとても短いものでし...
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フルー管の調律(3)
木管パイプの内、16フィート以上の長いパイプの開管で多く使われている方法で、考え方としては金管のロールと同じです。 これは横浜のルーシーのペダル、プレスタント32フィートのパイプで...
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神戸のオルガンの整音変更
少しご無沙汰になってしまいましたが、神戸のオルガンの進捗状況です。 2月のはじめに建て終わった終わってから約2ヶ月半が経ちました。慎重に礼拝堂の音響にあわせて調律をしながら音色を...
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フルー管の調律(2)
これは調律ロールと呼ばれています。 金管の開管パイプの後ろを帯状に切り欠いて、コンビーフの缶詰を開ける時の様に、くるくると回してながら巻き取り管体を短くしています。小さいパイプで...
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張替え完了
ふいごの袋の張替えが終わりました。 基本的にこの様な修理は、寸法や材質など出来る限りオリジナルに忠実に再現します。修理の前には製作者の意図したところを注意深く観察しなければいけませ...
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ふいごの修理
過去20年ぐらいの間に日本にはたくさんのオルガンが輸入設置されました。首都圏に限って考えても、とてもたくさんのオルガンが爆発的に増えたと言えます。僕たちオルガンを愛する人にとっては...
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フルー管の調律(1)
オルガンのパイプは発音方式でフルー管とリード管の二種類に分けられますが、これからしばらくの間、フルー管の調律のお話です。 フルー管とは皆さんがご存知の縦笛(リコーダー)と同じ歌口...
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ジェイケル・オルガン
今日も忙しい1日でした。川崎市、東京都で2件のオルガンのメンテナンスのはしごをしました。 その内の一件、東京タワーの足下にある聖オルバン教会のジェイケル・オルガンです。このオルガ...
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リードの製作(8)
前回お話しした、「調律ワイヤーで音色を決めてから、共鳴管の長さを切って音律を決める」というのは順番が逆に思われるかも知れませんが、通常の調律の時とパイプを製作している時は違います。...
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リードの製作(7)
前回お話したリードのチューニングワイヤーの加減による音程と音色の変化は、完全にリゾネーター(共鳴管)の長さに関係します。 リゾネーターが長い程、音程は低くなり音色はソフトになります...
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復活ですっ!
昼間は年度末でのいろいろな仕事に駆けずり回り、夜は自分のデスクワークや決算で夜も眠れず、、 ブログのアップまで手が回りませんで、しばらくお休み状態でした。 読者の皆様にはご心配おか...
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整音用チェスト
ヴォイサーの部屋には整音をする為の特別なチェストが用意されています。このチェストは調律の時に基本にするためのプリンシパル4フィートが並んでいる以外は2~3列分しかありません。音を聴...
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山口綾規さんコンサート
今日は横浜みなとみらいホールで毎月行われている1ドルコンサートの日。今日の演奏者は山口綾規(りょうき)さん。 山口さんは東京芸術大学音楽学部別科オルガン専修を経て、同大学院修士課程...
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リードの製作(5)
全ての部品が出来上がって最終的に組み立てられたところで、いよいよリードに反りをつけて音を出します。 工房で整音をする為に特別に作られた鍵盤付きチェストに、組み立てたリードパイプ...
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リードの製作(4)
ヘッド(頭)を中心に作られて一つずつ現物合わせされた、シャロット(リード受け)、ウェッジ(くさび)、チューニングワイヤー、リード、ブーツなどの部品は、いったんばらされて再び組み立て...
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フルーパイプの整音の道具
久しぶりの投稿になりました、こんにちは、なみです。 さて先週は結局ミクスチャーの整音で一週間が過ぎてしまいました。月曜日にやっと終了して、そのまま調律をせずにチムニーフルート4’の...
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ひろさんの工房
JR高山線白川口駅から少し山の方に入り、僕の大切な先輩で、オルガン製作家のひろさんの工房にスーツを脱ぎ捨てて裏山を登って40分ほど、(もちろん正常な人は駅から車で10分)のところに今...
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辻宏さん記念コンサート
名古屋からJR高山線に乗って下呂、高山方面に向かうこと1時間半、飛騨川のほとりに白川町という美しい町があります。日本のオルガン製作のパイオニアの一人で、昨年12月に帰天された故辻宏さ...
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リード管の構造(4)
それでは正解です。シャロットの形に注意してみましょう。 これはとても一般的なシャロット(リード受け)の形です。全体が四角張って緩やかな逆台形の形をしていて、ジャーマンリードと呼ば...
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リードの製作(3)
一列のリードとウエッジ(くさび)ができあがったので、もう一度シャロット(リード受け)に合わせてヘッドに入れてみましょう。シャロットとリードの製作精度や隣同士のばらつきなど細かくチェ...
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オクターヴ2'~ミクスチャーの整音
こんにちは、なみです。 今日はグレートのOctave 2' が完成しました。2’のストップは大抵、8’や4’と組み合わせて軽くて明るい音色を作るために使われます。先週完成の予定でしたが、オ...
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リードの製作(2)
パイプオルガンの鍵盤は通常4オクターヴ半から5オクターヴありますから、5オクターヴだとすると61鍵です。前回ご紹介したリードの地板作りも1ストップにつきCCからc4まで61枚作るわけ...
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リードの製作(1)
本当は先にフルー管でのパイプ作りをシリーズでご紹介しようと思っていたのですが、それは後回しにして、もう少しがんばってリード管の構造を見てみましょう。 リードは真鍮で出来ていま...
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ブルドン16' オクターブ4'の整音
こんにちは、なみです。 昨日今日で、Bourdon 16'と Octave 4' の整音が終わりました。 昨日4オクターヴ(61本中49本)整音したので、今日の午前中には残りの1オクターヴを終える予...
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リードパイプの形(2)
ドゥルジアン類 トランペットの様な逆円錐管の共鳴管はリードの振動を自然な形で増幅しますが、時としてより効果的な音色を求めて、円筒形の共鳴管を持ったリードパイプが作られます。その一...
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ハーモニック・フルートの整音
はじめまして! 数日前どらさんにご紹介していただきました、なみです。 4月20日までここ神戸でどらさんやフィスクの人たちが組み立てたオルガンの整音を担当します。これから整音のお話な...
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リードパイプの形(1)
トランペット類 共鳴管が逆円錐形でできたもの。主に4フィート管でクレロン、8フィート管でトランペット、16フィート管でボンバルデ、ポザウネ、ファゴットなど、その他にもチューバなど...
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1ドルコンサート
今日は横浜みなとみらいホールで1ドルコンサートがありました。ランチタイムの1時間のショートプログラムで入場料は1ドルか100円と言うもので、毎月違った演奏者がそれぞれの個性を活かし...
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リード管の構造(3)
リードを横から見てみましょう。左側が共鳴管(リゾネーター)側です。シャロットの上にのっているリードが僅かにカーブしていて隙間ができているのが見えます。シャロットとリードはブロック...
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リード管の構造(2)
さて、それではトランペット8フィート管をチェストから抜いてみましょう。以前にもご覧いただいたとおり、チェストの一番上にはパイプがのっかる穴が空いています。リード管の下半分の部分が...
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なみちゃん
横浜みなとみらいホールのメンテナンスの最終日、なみちゃんが遊びに来てくれました。 なみちゃんは日本の大学でオルガン演奏を勉強した後、単身アメリカに渡りオルガンビルダーの道を歩...
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リード管の構造(1)
先日、オルガンのパイプは発音方式で分類してフルー管とリード管の2つに分けることができるとお話ししました。今日からしばらくの間、そのうちのリード管についてもう少し掘り下げてみたいと思...
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オルガンのメンテナンス
私たちは今、昨日から3日間の予定で、横浜みなとみらいホールに納入したオルガンの一年一回の定期保守点検をしています。保守点検とは一般的には全体の状態チェックの事を言いますが、日頃の...
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あ~ん
整音作業に入った最初の一週間は、とても注意深い温度管理をしながらの全体調律からでした。パイプの音色や発音は音高と密接に関係していますので、両方を見ながらの作業になります。行ったり...
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ウエルカム
先日、2月3日に僕がいたずらして飾った聖ミカエルは、いつの間にか、くまに変身していました。
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パイプの材質(金管パイプ)
昨日は木で出来た木管パイプからご説明しましたが、パイプオルガンのパイプのほとんどは金管パイプです。 金管パイプの金属は錫(すず)と鉛の合金で出来ています。これらは熱せられた炉...
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パイプの材質(木管パイプ)
発音方法によるパイプの分類の次は、材質によるものです。現在のパイプオルガンのパイプは、大きく分けて木で出来ている木管パイプと金属で出来ている金管パイプがあります。 木管パイプ...
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パイプの種類
パイプオルガンのパイプは外から見えている物はほんの一部。オルガン内部には沢山のパイプが並んでいます。それらは、いろいろな音色を楽しめる様に、時代、地域別に長い歴史の中でさまざまな...
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オルガンの仕様
Great Man I, 61 notes Bourdon 16' Prestant 8' Spire flute 8' Harmonic Flute 8' Octave 4' Chimney Flute 4' Superoctave ...
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一段落です
大変だったけど、終わってしまえばあっという間の1ヶ月間でした。フィスク社のみんなもきっちりと良い仕事ができて、また、日本の生活もとても楽しんでいたようです。礼拝堂の皆様のお力添え...
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建造工程最終日
昨日、建造責任者のグレッグも帰国の途につき、僕もいよいよ今日が最終日となります。 来週からの本格的な整音作業に備えて、すべてのことが準備できました。先日もお話しました様に、これ...
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イメージづくり
さて、昨日、初めてのお歌のお稽古を楽しんでいただきましたが、いよいよ、これから音作りに入ります。 フィスク社の他社とのオルガン作りで絶対的に違う点がここにあります。最近のオルガ...
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音だし
今日は建造責任者のグレッグが整音責任者のデイビットに仕事の引き継ぎをする、とても大切な一日です。昨日からの細部のチェック作業に引き続き、オルガンにとってもっとも大事なことの一つ、...
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デイビット&モルガンの来日
今日はデイビット・パイク氏が来日しました。彼はフィスク社の整音担当副社長でこれから約三ヶ月間、礼拝堂の音響に合ったオルガンの音のイメージをつくり、整音、調律しながら全体像を決定し...
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電子系統~頭脳と神経
現代のオルガンにはいろいろな役割を果たす電気、電子系統があります。 (1) パレット(弁)は通常、鍵盤を弾く度に今までご説明したトラッカーアクションで開閉します。しかし、ペダルなど...
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クルーの交代
設置が終わってその為のクルーは今日で仕事終わりです。この後何日か東京旅行して帰国する事になりますので、神戸は今日で最後の夜です。仕事中は毎日忙しかったのでほとんど食事を楽しんだり...
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組み立て終了
組み立ての作業の最後にペダル鍵盤の取り付けをします。また、ストップノブの取り付けも終わり外装関係はこれですべて終わりました。 でもオルガン本体の見た目だけでは完成とは言えません...
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パイプの搬入
スウエルチェスト、グレートチェストにだいたいのパイプをいれてみました。今までの写真と比べて見るとその構造がお分かりいただけると思います。また、縦の列に注意してみると形の違うパイプ...
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かわいい産声!
チェストにスライダー、トーボードが乗り、その上にパイプが倒れないように支えるラックボードを取り付けた後はいよいよパイプを入れていきます。大きなパイプ以外は運搬用の木箱に壊れないよ...
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この子のお姉さんは?
今日は横浜みなとみらいホールで1ドルコンサートがありました。横浜市芸術文化振興財団の主催で毎月第4水曜日の12時10分から、著名なオルガニストをお迎えして行われる人気のコンサー...
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スライダー~トーボード
指示を出す鍵盤からチェストまでのアクションが繋がったら、いよいよチェストの上にパイプを並べる準備をします。スライダーとトーボードです。写真奥にすでに完成しているのがトーボード、上...
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鍵盤の取り付け~プルダウン
いよいよ鍵盤の取り付けです。これでオルガンの形ができあがりました。この鍵盤はなみちゃんが作りました。なみちゃんは7年前ほど前からフィスク社で働いている女の子で、とてもがんばり屋さ...
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今日はおやすみ
「明日はお休みだから皆さんとはお会いしません」と宣言し、夜のうちにパンとかポテチとかビールとか買い込んで一日部屋から出ないのだ。昼まではぜったい寝るぞ! と、どうでしょう?9...
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京都へ散策
1月4日に神戸入りして下準備、10日に納入、組立と急ピッチで忙しくしてきましたが、やっと11日目にしてお休みをとります。といっても京都観光。みんな重い体を引きずりながらも美しい日...
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風道管(ホース)
始めてパイプオルガンを見た人は、全面に見えている美しいパイプたちがすべてだと勘違いする人が多いようです。実は全面に見えているパイプは全体のパイプのほんの一部。このオルガンで言うと...
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ワイヤリング
入り口左側のクローゼットには配電盤やパワーサプライの他にコンピューターやピンボードなどがところ狭しと配置され結線されます。ストップのオンオフをスライダーを動かすソレノイドに指示し...
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前面パイプ
いよいよ前面パイプの取り付けに入ります。オルガンのパイプは金管と木管の2種類がありますが、前面パイプの金管パイプは鉛と錫の合金で出来ていて、手で触っただけでも跡がついて腐食してし...
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電気配線
クローゼットに用意した配電盤からオルガンに必要な電気の配線工事を行います。パワーサプライに送る200Vを2系統、ブロワーモーターへの結線、トレムラント用のコンセント、オルガン内部の作...