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自作連載小説 (686)
自作の連載小説です。

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有田君と斉藤君 第八話「有田君の正体」
2008/06/23 07:28
 それは、出来の悪いSF小説を読んでいるかのような、ふざけたファンタジー小説を読んでいるかのような、マジで笑える冗談みたいな話だった。  有田君は本名を、『ペイ・ジュン・アリタ』と言うらしい。「おいおい・・・お前はどこの国の人なんだよ!」と、思わずツッコミを入れたくなる名前だった。  有田君の口から、ペイ・ジュン・アリタと言う名前を聞いた時、その名前が妙に有田君に似合っていなくて、僕たちはおなかを抱…
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有田君と斉藤君 第十六話「その後」
2008/06/28 17:34
 それから数ヶ月経った。  もうすでに裏山の洋館は取り壊され、児童公園に整備されつつある。  そんなある秋の日の放課後。  先生から、明日の授業に使うプリントを準備をする仕事を手伝うように頼まれた僕と鈴木さんは、放課後の教室で、黙々とプリントをまとめていた。  「あのさ・・・斉藤君・・・。」  鈴木さんは、机の上に広げたプリントを順番にまとめながら、僕をそっと見て言った。  「何?」  僕がプリン…
絶望する女教師とそれをみつめる男と言葉にする女
2008/06/29 07:24
私は週休二日のOLだ。 そう、OLのはずだ。 そのオフィスが市内の公立高校ってだけで どうしてもこんなに、やりきれない、なんていうか、 これをなんて言うのか、 絶望。 そう、平たく言えば絶望みたいな感じの感覚。に、毎日押しつぶされそうになる。 「現代文学」を教える私が今の気分を言葉を使って表現できない。 この、「絶望のような感じ」はいつまで続くのだろう。 ソレは、老後の…
酒井若菜の処女小説すごい
2008/06/28 21:30
酒井若菜が処女小説を 出版しましたね。 タイトルは、こぼれるというタイトルです。 いやらしいですね。。。 酒井若菜 ビルケンシュトック ベチュラ ロックビルケンシュトック パピリオビルケンシュトック アトランタビルケン チューリッヒビルケン 2008
有田君と斉藤君 最終回「有田君」
2008/06/28 17:42
 公園の中ほどにさしかかった時・・・  「きゅぅ〜ん。」  小さな犬の鳴き声が聞こえた。  「あれ?」  鈴木さんと僕は、立ち止まって顔を見合わせた。  「今、犬の鳴き声がしなかった?」  ふと見ると、子犬がダンボールの箱に入っていて、ダンボールには「だれか ひろってください」と、汚い字で書かれている。  うーん・・・この場面、この汚い字、どこかで見たような気がするんだけど。  そう思いながら、僕…
有田君と斉藤君 第十五話「別れ」
2008/06/28 16:58
僕達と有田君だけになった時、有田君は、もう一度腕時計にカードをかざした。 再び、銀色の強い光が有田君を包み、大人のカッコイイ有田君は、一瞬で、子供の有田君に戻った。相変わらず、髪は寝癖のままだ。 「こっちの姿の方が、お前らと話をしやすいかと思ってさ・・・。」 ちょっとはにかみながら有田君は言った。 「おいで・・・。」 有田君は犬の有田君に手を差し伸べた。 犬の有田君は、 「健史・・・ありが…
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有田君と斉藤君 第十四話「参上!」
2008/06/27 07:36
 どうして?  僕の頭は混乱した。洋館からは、僕達が走ってきた道が一本しかないはずなのに・・・。  僕達は、男の人達より先に山道を下ってきたはずなのに・・・。  どうして僕達の前に、男の人たちがいるのか、僕には理解できなかった。  このまま走り続けたら、男の人たちに捕まってしまうから、僕達は男の人から数メートル離れたところに立ち止まるしかなかった。  「くそ・・・。タイムマシンを使ったな・・・。」…
有田君と斉藤君 第十三話「脱出!」
2008/06/26 22:06
 「お前はどうやら甘く見すぎたようだな。」  一人の男がもう一人の男の方を見ながら言った。  「ああ・・・そうかもしれないな。俺達がこいつらを街で探している間に、こんなところへ来ているとはな。・・・だが、すぐ片付くさ。」  もう一人の男がそう言い返し、そして男達はニヤリと笑いながら大またで部屋の中を歩いて僕達に近づき、一人の男が、マリカさんをかばおうとしてマリカさんの前に出た有田君の腕を、そしても…
有田君と斉藤君 第十二話「突入!」
2008/06/25 17:55
 ガッシャーン!!  ガラスの割れる音に、僕は目を開けた。  見ると、有田君が「あの窓を狙え」と言っていた窓が割れている。  ええぇぇぇ〜っ!?マジで?・・・・マジで割れている!!  僕は割れた窓ガラスをポカンと見つめた。  「お前、すげぇなぁ!ちゃんと狙えたじゃん!お前、やればできるんだから、自信を持てよ。」  有田君が笑顔で僕の肩をポンと叩いて、割れた窓の方へ走っていった。  いや偶然だってば…
有田君と斉藤君 第十一話「記憶喪失の科学者」
2008/06/24 18:48
今にも壊れそうな青い屋根の洋館の窓際で、彼女はひとり、椅子に座っていた。 昼間だというのに部屋が薄暗いのは、窓には遮光カーテンがかかり、部屋にはろうそくがひとつしかないからだ。 彼女の年齢は22〜3歳だろうか。 メガネを取って化粧をすれば更に女性としての魅力が引き立つような整った顔立ちの彼女は、茶色い髪を無造作に後ろで縛っている。 しかしその瞳は光をなくし、まったく生気が感じられない。まるで人形の…
有田君と斉藤君 第十話「ハイキング?」
2008/06/24 18:21
 次の日の朝10時。  「いってきまーす!」  元気な声で玄関を出た僕は、母さんに作ってもらったお弁当と水筒を入れたリュックを背負って、犬の有田君にリードをつけ、学校の正門に向かった。  今日は絶好のハイキング日和だ。  途中で有田君と水口君と合流した。  ふと有田君を見ると、サッカーボールを持っている。  「ねぇ・・・何でサッカーボールを持っているの?」  僕の問いに、有田君は、  「小学生らし…
有田君と斉藤君 第九話「犬の正体」
2008/06/23 15:58
 有田君は、座りなおしてジュースをまた一口飲んで言った。  「もう一つの仕事は、いわゆる悪徳業者の取締りだ。  様々な時代の様々な土地で、住む人もいなくなって廃屋になっている屋敷を誰にも断らずに勝手に使用して、様々な実験を行っている、悪い会社があるんだ。」  有田君が、小学生の僕達にもわかりやすいように、言葉を選んで話をしてくれているのがわかって、有田君って優しいんだなと、僕は思った。  「もしか…
酒井若菜の不倫小説
2008/06/23 11:54
酒井若菜というと巨乳グラビアアイドルでヒットした今は女優って感じでしょうかね。そんな彼女の処女小説が話題です。そのタイトル『こぼれる』です。      表紙だけならとtめお自然なエッセイ集。しかし、中身は、とても清純なアイドルだったとは思えないほどの妄想的な不倫を軸に人間の絆を描く恋愛小説です。伊達に不倫を経験してない感じでしょうか。 そんな勘繰りまででてしまうほどの酒井若菜さんの出来栄えで…
有田君と斉藤君 第七話「有田君の秘密」
2008/06/21 17:22
 有田君が大きく息を吸って、喋ろうと口を開いた瞬間、  「こら、お前ら、そこで何してる?不審者情報が流れているんだから、いつまでも学校に残っていないで、早く帰れよ!」  僕達が運動場の片隅に集まって喋っているのを見た担任の先生が、職員室の窓から顔を出して大声で言った。  「はーい。」  僕達はお互いに顔を見合わせて、渋々立ち上がり、職員室にいる先生に「さようなら。」と手を振って、正門を出た。  「…
有田君と斉藤君 第五話「ナゾ」
2008/06/20 16:58
  洋館の大きな扉を開けて中に入ると、玄関は吹き抜けのホールのようになっていて、中央に大きな女神の銅像が絶っている。壁際に三つの開かれた扉があり、そこから三方向に廊下が伸びている。意外と中は広いんだなと僕は思った。  僕達は、三つの廊下のうち、どちらに進もうか一瞬悩み、妙な音が聞こえてきている中央の廊下を進む事にした。懐中電灯の明かりの中、中央の廊下を足音を立てないように注意しながら進んでいくと、…
有田君と斉藤君 第四話「オバケ屋敷」
2008/06/20 07:59
 そんなこんなで、犬の有田君の秘密を探る会が結成された。 「その前に、宿題やろうよ。みんなでやった方が楽しいし、早く終わるんじゃない?」  と、真面目な水口君が言い出し、有田君の秘密を探る前に、みんなで宿題をする事になった。なんだかんだ言って、僕達は小学生なのだ・・・と、計算ドリルを開きながら、僕はしみじみ思った。  「俺・・・もう帰るよ。じゃあ、斉藤、明日の朝、宿題を見せてくれよ。」  今まで黙…
有田君と斉藤君 第三話「有田君と有田君?」
2008/06/20 07:46
 「ちょっと、押さないでよ。」  僕達は職員室の前で、そっと職員室のドアの隙間から、中を覗いていた。  「しっ!静かに!」  水口君が、人差し指を唇にあて、小声で言った。  職員室から、先生の声が聞こえてきた。  「なぁ、有田・・・何か先生に隠している事が、あるんじゃないのか?」  先生の前でうつむいている有田君は、僕からは後ろ姿しか見えないから、その表情は僕にはわからないけれど、先生が『隠してい…
有田君と斉藤君 第六話「サングラスの男と有田君」
2008/06/21 16:52
 それから数ヶ月、僕達は、何事もなく小学生生活を送っていた。  何事もなく、季節は夏に移り変わって、もうすぐ小学生生活で最後の夏休みがやってくる。  有田君との交渉は、何日かおきに行われたけど、有田君は沈黙を守ったままだったし、何となく、以前の有田君に比べると、先生に怒られる回数も減って、おとなしくなったような気がした。  あの日・・・有田君が先生から洋館の事で職員室に呼び出されて怒られた日以来・…
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