みんなの投稿
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読書感想文審査会
第59回青少年読書感想文兵庫県コンクール丹波市審査会が青垣住民センターで開催された。 まず、学年別審査で5点の入選作品が選ばれた。次に、学団審査で、低・中・高学団から各3点の特選作品...
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小学校中学年の部 「ゾウの森とポテトチップス」
【この本で感想文が書きやすい子は】・理科や社会の勉強が好きな子・家族でドキュメンタリー番組や情報番組を見る機会の多い子・時事問題について親子で話す機会の多い子キーワードは、環境問題...
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小学校中学年の部 「くりぃむパン」
【この本で感想文が書きやすい子は】・家族を描いたテレビドラマが好きな子・大家族に憧れのある子・「Always 3丁目の夕日」、「東京タワー(byリリー・フランキー)」、「少年H」など、 昭...
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小学校中学年の部 「ジャコのお菓子な学校」
【この本で感想文が書きやすい子は】・学校の勉強(特に算国理社)が苦手な子・お菓子作りが好きな子・お菓子作りをしたことがある子・作ったことはないけれど、お菓子作りに興味がある子・手芸...
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小学校中学年の部 「こおり」
【この本で感想文が書きやすい子は】・理科が好きな子・理科は苦手だが、興味を持つきっかけがほしい子自然現象の不思議に目を向けるこのタイプの本なら、人間を描いた物語が苦手な子にも楽に感...
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小学校低学年の部 「メガネをかけたら」
【この本で感想文が書きやすい子は】・メガネをかけることになったときに抵抗を感じたことのある子小学1年生でも自分の実体験と重ね合わせて読むのに向いている本です。メガネをかけている子や...
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小学校低学年の部 「なみだひっこんでろ」
【この本で感想文が書きやすい子は】・兄弟姉妹のいる子この本は、しっかりものの妹から見た話ですが、年子の姉は泣き虫で、あまり姉らしさを感じさせないため、兄姉ではなく、弟妹に対する思い...
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小学校低学年の部 「わたしのいちばんあのこの1ばん」
【この本で感想文が書きやすい子は】・人と比べられることへのもやもやを抱えている子小学校に上がると、ほかの子と比べられたり、競わされたりすることがぐっと増えます。人より早いこと、多い...
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小学校低学年の部 「いっしょだよ」
【この本で感想文が書きやすい子は】・文字を追うのが苦手な子・自然界の生物や無生物をじっと見つめるのが好きな子国語や作文に苦手意識のある子でも、このような写真中心の本ならそれほど苦痛...
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2013年の課題図書
コンクール主催者による課題図書をお勧めするわけではありませんが、それでも学校からの指示で、どうしても課題図書の中から選ばざるをえない場合の参考として、今年2013年の「第59回 青少年読...
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夏休みの宿題の先取り?
どうせ書くなら学校の宿題も兼ねられるものがいい、という場合にはこんなものも。NPO法人「夢のかけ橋プロジェクト」の設立10周年記念として募集しているのが、稲盛和夫(京セラ・KDDI創...
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マンガで感想文?
読書感想文コンクールでは漫画は対象外というのが普通ですが、今年は小学生を対象に、漫画の感想文コンクールが開催されることになりました。その名も「週刊少年ジャンプ感想文コンクール」、略...
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挫折体験と、伝記を読んで気づかされたこと
小学校高学年の部の最優秀(内閣総理大臣賞)は、宮城県の女の子の作品です。>目が不自由ながら国内外の著名コンクールで優勝しているピアニスト・辻井伸行さんの生き方を分かりやすくまとめた...
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求められるのは、本の内容に重なる実体験
小学校中学年の部の最優秀(内閣総理大臣賞)は、福島県いわき市の男の子の作品です。>昨年7月、父が仕事を失い、引っ越しをすることになった主人公が転居先で自分の居場所を見いだしていく物...
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暫定目次
全体像が見えるように、現時点での内容を整理し直しました。はじめに 保護者の皆様へ 親の役割(1)子供の興味を引き出して、体験の機会を与える 暫定目次小学生向け「はじめてのどく...
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おめでとうございます
全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催の、第58回青少年読書感想文全国コンクールの入賞者が決定しましたね。内閣総理大臣賞と文部科学大臣奨励賞に輝いたのは、こちらのみなさんです。http:/...
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中学年向け書き換え用サンプル 「(カブトムシ・クワガタムシ)の...
課題図書をおすすめしていないのに、課題図書の書き換え用サンプルだけというのもなんなので、定番のカブトムシ・クワガタムシに関する本の場合の書き換え用サンプルも公開しておきます。このサ...
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中学年向け書き換え用サンプル 「チョコレートと青い空」を読んで
「チョコレートと青い空」を読んで ガーナといえば、チョコレート。コマーシャルでいつのまにかすりこまれていたけれど、ガーナがアフリカのどこにあるのかさえ知らなかった。知らなかった...
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やむをえず課題図書で書くなら(2012年小学校中学年の部)
中学年になって初めて読書感想文を書くことになったという子供たちのために、中学年向けの書き換え用サンプルも公開しておきます。小学校中学年の部の課題図書からは、「チョコレートと青い空」...
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書き換え用サンプル⑤ いちばんのなぞ
いちばんのなぞ -「ぼくがきょうりゅうだったとき」をよんで どうやってティラノサウルスにたちむかうんだろう。 ともだちになったそうしょくきょうりゅうたちをまもろうとする「ぼく」...
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書き換え用サンプル④ ふしぎなパジャマ
ふしぎなパジャマ -「ぼくがきょうりゅうだったとき」をよんで きょうりゅうのかっこうのパジャマをきて出かけたら、こうえんできょうりゅうたちに出会ってしまう。もうそれだけで引きこ...
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書き換え用サンプル③ ぼくもきょうりゅうになってみたいな
ぼくもきょうりゅうになってみたいな きょうりゅうの仲間になっていっしょにあそぶのって、どんな気持ちがするのかなあ。楽しそうな絵を見ていると、自分がそこに入っていけそうな気がした...
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書き換え用サンプル② がんばれ、ティラノサウルス!
がんばれ、ティラノサウルス! なんだかティラノサウルスがかわいそうなきがした。にくしょくなんだから、ほかのきょうりゅうをたべるのはあたりまえだよ。ひっしになってうみをわたってい...
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書き換え用サンプル① 「ぼくがきょうりゅうだったとき」をよんで
「ぼくがきょうりゅうだったとき」をよんで 大きなつばさをひろげ、そらをうめつくすケツァルたち。そのあしからほうりだされたいわが、いきおいよくおちていきます。下にいるのは、そうし...
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書き換え用サンプルについて
読書感想文の材料を子供の口から引き出したら、今度はそれをどう並べればよいのかを考えないと。でも、これが大変なんですよね。第5章(2)の「タイプ別構成例」で、この【本に親しむ】タイプ...
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第5章 (3)読書感想文の表現 ③体言止めや倒置法で印象付けよ...
読み手に印象付けるための表現上の技法(修辞技法)の中でも、読書感想文で特によく使われているのが、体言止めと倒置法(倒置)。コンクール入賞作を見ると、使っていない作品のほうが珍しいく...
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第5章 (3)読書感想文の表現 ②体験を生き生きと描写しよう
自分の体験したことを説明する際には、「いつ、どこで、誰が、どうした」といった事実の伝達以上に、その様子を生き生きと描くことが大切です。◆セリフのように気持ちを盛り込むまずは、体験中...
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第5章 (3)読書感想文の表現 ①文体の違いや話し言葉を活かそ...
客観的な情報を伝える文章と異なり、自分の気持ちを表現する読書感想文では、内容や意図に合わせて、その表現を工夫することも大切です。◆敬体と常体の印象の違いを意識する「です・ます」調の...
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第5章 (2)タイプ別構成例 5.本に親しむ
【本に親しむ】の読書感想文の構成例 ※小学校低学年限定①読んで最初に感じた気持ち 読んでいる最中や読み終えたときにどんな気持ちになったかを説明する。思わず出た言葉などを使うとよい...
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第5章 (2)タイプ別構成例 4.社会問題
【社会問題】の読書感想文の構成例◆印象的な写真や図をきっかけに①印象的な写真や図の短い説明 その写真や図の意味を知らなかったため、一見どのように見えたかという第一印象を説明する。...
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第5章 (2)タイプ別構成例 3-2.自分探し
【悩み】「自分探し」の読書感想文の構成例◆生きる意味や生まれてきた意味①実生活で自分が感じた疑問 自分の生まれてきた意味や生きる意味、あるいはについてどのような疑問を感じるように...
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第5章 (2)タイプ別構成例 3-1.人間関係
【悩み】「人間関係」の読書感想文の構成例◆家族もの1(家族との間に生じる問題の原因を考え、反省する)①実生活における家族に対する負の感情 自分自身が抱えている親兄弟への反発や不満...
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第5章 (2)タイプ別構成例 2.伝記
【伝記】の読書感想文の構成例◆歴史的偉人①本を読む前の印象 偉人について本を読む前から知っていたことや、いだいていたイメージなど。②偉人の生い立ち 当時の社会状況の説明に加え、...
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第5章 (2)タイプ別構成例 1.研究
【研究】の読書感想文の構成例◆「自然と生命」(生き物の生態、人体の不思議、自然現象、自然環境、誕生、食育など)①研究対象に興味を持つきっかけとなった体験 思わず口にした言葉や、目...
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第5章 (1)読書感想文の構成 ④題名に凝りたければ
題名のインパクトで読み手を引きつけたいなら工夫してみるのもいいでしょう。題名のパターンは、・書名を挙げる:例)「変身」を読んで・独自のメインタイトルのあとに、サブタイトルとして書名...
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第5章 (1)読書感想文の構成 ③後味のよい結び
感想文の結びは、感想文全体の印象を決定付ける大事な部分です。それまでの内容から離れすぎて、「なんでいきなりそんなことを言い出すんだ?」と、唐突な印象を与えたり、語り足りずに、「そこ...
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第5章 (1)読書感想文の構成 ②書き出しからの展開
選んだ書き出しからどのように話をつなげていけばいいのか、紹介した書き出しパターンの中からいくつか選んで、そこからの展開例を紹介しておきます。番号に従って続けていけば、それだけでもか...
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第5章 (1)読書感想文の構成 ①インパクトのある書き出し
感想文の読み手を引きつけるためには、書き出しのインパクトも大事です。本の内容から始めても、自分の気持ちや体験から始めてもかまわないので、いろいろなパターンを見てみましょう。これでも...
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第5章 読書感想文の構成と表現 (1)読書感想文の構成
同じ材料でも構成によって印象が変わり、評価も違ってきますからね。原稿用紙に向かう前に、自分の集めた材料をどういう順番でつなぐとわかりやすいかをよく考えてみることが重要です。次の(2...
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やむをえず課題図書で書くなら(2012年小学校低学年の部)その2
その1で解説した内容を踏まえて、課題図書「ぼくがきょうりゅうだったとき」で感想文を書くときに、親が子供にどんなふうに話しかけて感想文の材料を引き出していけばよいのかをまとめてみまし...
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やむをえず課題図書で書くなら(2012年小学校低学年の部)その1
課題図書商法の片棒を担ぐようで気が進みませんが……。 それでも課題図書の中から選ばざるをえない事情がある人のために、「第58回 青少年読書感想文コンクール」の課題図書での書き方を一応...
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コンクールにおける課題図書をおすすめしない理由
こちらでは、読書感想文コンクールの課題図書はおすすめしていません。 課題図書の選出過程や選出理由の不透明さが気持ち悪いから、というのもありますが、選択肢が少なすぎるというのが一番の...
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親の役割(1)子供の興味を引き出して、体験の機会を与える
まず、言い切ってしまいましょう。「読書感想文は、本を読む前に始まっている!」……納得していただけます?読書感想文は本を読んでからその感想を書くものだと思ってはいませんか?でも、意外...
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第6章 コンクール入賞作を読む
読書感想文は、学年や選んだ題材によって、盛り込むべき内容も全体的な雰囲気も大きく異なります。どんな文章を書けばいいのかさっぱりわからないという子供たちにはまず、「今の年齢で、読書感...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2011年
■第57回(2011年)「もじのおしゃべりききたいな」http://www.dokusyokansoubun.jp/text57/stei.html小学1年生の男の子の感想文です。◆題材とテーマ宮下すずか・みやざきひろかず「ひらがな...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2010年
■第56回(2010年)「大すきなひいおばあちゃんへ」http://www.dokusyokansoubun.jp/text56/stei.html小学2年生の女の子の感想文です。◆題材とテーマさえぐさひろこ・松成真理子 「むねとんと...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2009年
■第55回(2009年)「おこだでませんように」を読んでhttp://www.dokusyokansoubun.jp/text55/stei.html小学2年生の男の子の感想文ですが、かなり特殊な材料が中心になっているため、そうそう...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2008年
■第54回(2008年)「わすれてもすきだよ おばあちゃん!」http://www.dokusyokansoubun.jp/text54/stei.html小学2年生の女の子の感想文です。◆題材とテーマダグマー・H・ミュラー「忘れて...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2007年
■第53回(2007年)「ぼくがじいじにできること」http://web.archive.org/web/20090130012653/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/53/stei.html小学2年生の男の子の感想文ですが、かなりの技...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2006年
■第52回(2006年)「わたしって、すごいんだなあ」http://web.archive.org/web/20070925133025/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/52/stei.html小学2年生の女の子の感想文です。◆題材とテ...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2005年
■第51回(2005年)「まっすぐな大こん、つくるぞう」http://web.archive.org/web/20070322135217/http://dokusyokansoubun.jp/text/51/stei.html小学1年生の男の子の感想文です。◆題材とテー...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2004年
■第50回(2004年)「アレルギーってなあに」を読んでhttp://web.archive.org/web/20060812205518/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/50/stei.html小学2年生の男の子の感想文です。◆題材と...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2002年
■第48回(2002年)「ぼくもちょうせん」http://web.archive.org/web/20050211215140/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/48/stei.html小学2年生の男の子の感想文です。◆題材とテーマこくぶ...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2003年
■第49回(2003年)「つながっているいのち」http://web.archive.org/web/20051004012346/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/49/stei.html小学2年生の女の子の感想文です。◆題材とテーマ及...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2001年
■第47回(2001年)「にじいろのはな」をよんでhttp://web.archive.org/web/20050211225235/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/47/stei.html小学1年生の女の子の感想文です。◆題材とテーマ...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部2000年
■第46回(2000年)「たんぽぽ さいた」を読んでhttp://web.archive.org/web/20060812205704/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/46/stei.html小学2年生の女の子の感想文です。◆題材とテー...
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第6章 コンクール入賞作を読む (1)小学校低学年の部 一覧
■第46回(2000年)「『たんぽぽ さいた』を読んで」http://web.archive.org/web/20060812205704/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/46/stei.html■第47回(2001年)「『にじいろのはな』を...
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第6章 コンクール入賞作を読む (2)小学校中学年の部 一覧
■第46回(2000年)「『青空の指きり』を読んで」http://web.archive.org/web/20060812205332/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/46/styu.html■第47回(2001年)「『赤ちゃんのはなし』と出...
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第6章 コンクール入賞作を読む (3)小学校高学年の部 一覧
■第46回(2000年)「『カモメがおそう島』に見たもの」http://web.archive.org/web/20060903162357/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/46/skou.html■第47回(2001年)「信頼を積み重ねて」...
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第6章 コンクール入賞作を読む (4)中学校の部 一覧
■第46回(2000年)「『寄生虫』の悩み」http://web.archive.org/web/20070602085134/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/46/tyu.html■第47回(2001年)「信頼を積み重ねて」http://web.arch...
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第6章 コンクール入賞作を読む (5)高等学校の部 一覧
■第46回(2000年)「『アフリカ』が気づかせてくれたこと」http://web.archive.org/web/20060903071121/http://www.dokusyokansoubun.jp/text/46/kou.html■第47回(2001年)「『金閣寺』を読...
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第4章 (3)タイプ別材料シート
小学生なら親子の対話で、中高生は自問自答で、感想文の材料を集めていくことが大切です。とはいえ、どんな材料を集めればいいのかというのは、選んだ本によっても異なりますからね。どんな質問...
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第4章 (2)自分の変化 ⑤追加材料
次の(3)で紹介するタイプ別材料シートをある程度埋めれば、基本的な材料はそろうはずですが、さらに深く掘り下げたい場合や、何か変化をつけたいときには、このような材料も加えてみるとよい...
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第4章 (2)自分の変化 ④今後の抱負を前向きに語ろう
本を読んでいろいろ考えさせられた結果、心に浮かぶ、「これからはどうしたいか」、「どういう人間になりたいか」というのが、読書感想文の結びで表明すべき「今後の抱負」です。といっても、そ...
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第4章 (2)自分の変化 ③自分の欠点をさらけだそう
たとえば、【研究】や【社会問題】で、関心を持つことの大切さに気づいたなら、今までの無関心を反省することが必要ですね。【伝記】や【悩み】の「自分探し」ならば、これからどのように変わっ...
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第4章 (2)自分の変化 ②本を読んでどう変わったかを語ろう
この、「本を読んでどう変わったか」を説明することこそ、読書感想文の中心となるものです。細かい項目は、タイプ別材料シートを見てもらえばわかりますので、ここでは省きますが、大きく2つの...
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第4章 (2)自分の変化 ①本を読む前の自分を振り返ろう
◆知識・関心本を読んでいるときの、それまで知らなかったことを知った驚きや、気になっていたことの答えがわかった喜び、それまで持っていたイメージがくつがえされた衝撃などを語るには、本を...
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第4章 (1)本の感想 ⑥残された疑問・新たにわいた疑問
本を読んだからといって、すべての疑問が解決されるわけではありません。結局よくわからないままだった、ということもありえますし、本を読んで知識が増えたことで、新たな疑問がわくというのも...
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第4章 (1)本の感想 ⑤自分と置き換えてみよう
筆者や登場人物の気持ちを考えるとき、共感してばかりではつまらないものです。共感による一体感を示すことで親しみを感じていることはアピールできますが、それだけで済むのは小学校低学年まで...
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第4章 (1)本の感想 ④人の気持ちを考えよう
筆者や登場人物に対する共感や反発を語るときには、まず、その気持ちを自分がどう読み取ったのかを説明しなければなりませんね。でも、筆者や登場人物の気持ちが、「気持ちを表す言葉」を使って...
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第4章 (1)本の感想 ③もやもやした気持ちと向き合おう
どんなに語彙が増えても、それでもうまく説明できない気持ちというのがあります。特に読書感想文では、自分でもよくわからない「もやもやした気持ち」と向き合うことが大切です。そうすることで...
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第4章 (1)本の感想 ②自分の気持ちを言葉にしよう
語彙の乏しい子供たちにとって、自分の感情を言葉に置き換えるというのは、非常に難しい作業です。最低限の語彙は必要なので、たとえば小学校高学年なら、『記述のキソ』で紹介している「気持ち...
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第4章 (1)本の感想 ①心に残ったものの感想を語ろう
「その本を読んで、自分のどこがどう変わったのか」を語ることが大切とはいっても、子供にいきなりこんな質問をしたって、答えようがないですよね。まずは、どこが一番心に残ったのかを確認する...
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第4章 読書感想文の材料
読書感想文というのは、いきなり原稿用紙に向かって書き出すものではありません。まずは材料を集め、それを取捨選択し、構成を考えて並べ替え、必要な言葉を補って繋いでいって、初めて文章とし...
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第3章 (3)避けた方がよい題材:戦争ものがおすすめできない理...
読書感想文の定番ネタである戦争ものをあえて「避けた方がよい題材」としていることについて、改めて説明しておきます。戦争を描いた児童書の価値を否定しているわけではありません。子供たちが...
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第3章 (3)避けたほうがよい題材
コンクールの規定では、雑誌やブックレットは含まれないのが一般的で、それ以外にも学校によってさまざまな指定があります。指定された本の中で感想文の書きやすいものを選べばよいのですが、特...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:趣味の世界
学校の勉強に関係のない、趣味や遊びに関する本でも、本の選び方と内容の掘り下げ方次第で、立派な感想文が書けます。◆昔のおもちゃや遊び、世界のおもちゃや遊びお手玉や竹とんぼ、竹馬などの...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:技術家庭科
技術家庭科は、日常生活に密接に関わっている分、勉強が嫌いな子でもとっつきやすいでしょう。【技術】◆木工・金属加工で扱った素材や工具木材や金属などの素材や、のこぎりやカンナなどの工具...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:美術(図画工作)・書道
【美術(図画工作)】まずは、教科書や資料集から気になる作品を探し、その作品名や作者名で関連本を検索してみましょう。一人の作者を取り上げた本もあれば、時代や地域で区切ったものや、同じ...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:音楽
【音楽家】芸術家の伝記の場合は、その生き方を見習うというより、興味や驚きを中心にしたほうが書きやすいものです。好きな曲があれば、その作曲家や演奏家について調べてみるとよいでしょう。...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:保健体育
勉強は嫌いだけど、体育だけは好きという子にはこれ。◆好きなスポーツで活躍する選手の伝記過去の名選手よりも、今テレビなどで見ることのできる現役選手の半生を取り上げた本がおすすめです。...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:英語・外国語
【言語】◆世界のさまざまな文字アラビア文字やタイ文字のほか、ヒエログリフやトンパ文字など、眺めるだけでもおもしろい文字が世界にはたくさんあります。もちろん、感想文を書くためには、た...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:社会(時事問題)
新聞やテレビで話題になったものなら、ニュースをきっかけに関心を持ったと、本を読んだきっかけを語りやすいでしょう。今年2012年のおすすめは、こんなところです。◆金環日食 「世紀の天体シ...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:社会(歴史・地理・政治...
歴史や地理、政治経済に関する内容は、【研究】「歴史と文化」に当たるものがほとんどです。【歴史】歴史といっても、日本史や世界史の全体像を語るのではなく、特に気になる時代や事件、人物な...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:理科
理科に関する説明文はそのまま、【研究】の「自然と生命」タイプになります。(環境問題を除く)小学生なら、日常の観察で気づいたことをきっかけに、中高生なら、学校の授業で習ったことをきっ...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:算数・数学
【算数・数学の雑学】算数や数学にまつわる小話を集めた本で、数学の奥深さを知るというのも楽しいものです。算数や数学が苦手だった子なら、こうした本を読んで、少し興味が持てるようになった...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び:国語
【文字】ふだん当たり前のように使っている文字や、おぼえるのに苦労している漢字について、いろいろな雑学を知ることで興味がわいてきた、というのが定番パターンです。◆中国で漢字が生まれた...
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第3章 (2)好きな教科からの題材選び
第3章(1)の「読書感想文の基本パターン」の中から、今の自分に書けそうなものを選ぶという以外にも、おすすめの方法として、好きな教科から題材を見つけるという手があります。学校の授業や...
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第3章(1)テーマと題材 5.本に親しむ(小学校低学年限定)
最後に紹介するのは、深い考察抜きに、素直に本の世界を楽しんでいることをアピールするものです。しかし、むじゃきにファンタジーを楽しむだけで、ほほえましいと思ってもらえるのは、やはり低...
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第3章(1)テーマと題材 4.社会問題
本をきっかけに、自分たちが今暮らしている社会を見つめ直し、そこにひそむ問題に気づかされ、これからどうしていくべきかを考える。これが、【社会問題】タイプの基本です。ふだんあまり意識し...
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第3章(1)テーマと題材 3.悩み ②自分探し
思春期は、生きる意味や人生の目的を考えて、これからの人生の充実を図るために、自分自身と向き合い始める時期でもあります。どういう人間でありたいかという理想を求め、自分の中の否定すべき...
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第3章(1)テーマと題材 3.悩み ①人間関係
友達や親とうまくいかず、相手をうらんだり自分を責めたりするというのもよくあること。そんなとき、物語の中の人間関係に、自分と周囲の関係を重ね、そこから人付き合いのコツを学んだ、という...
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第3章(1)テーマと題材 3.悩み(共通のポイント)
子供たちも成長とともに、周囲の人間とどのように付き合っていくべきなのか、あるいは、自分の「生きる意味」や「自分らしさ」をどう考えればよいのか、といった悩みを抱えるようになります。こ...
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第3章(1)テーマと題材 2.伝記 ④職業人
◆取り上げる人物歴史上の偉人でなくても、華やかなスターでなくても、その道のプロとして何かに挑み続ける姿勢を教えてくれるような職業人を取り上げたルポルタージュを読んで、その生き方を尊...
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第3章(1)テーマと題材 2.伝記 ③ハンデに負けない人
◆取り上げる人物難病に苦しみながらも前向きに生きた闘病生活や、身体障害のようなハンデを負いながら社会的自立を果たした人の実話も、昔から読書感想文の定番ですね。「愛、深き淵より。」の...
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第3章(1)テーマと題材 2.伝記 ②あこがれのスター
伝記で感想文を書こうという小学生には、歴史上の偉人より、こちらがおすすめ。◆取り上げる人物現役で活躍しているスポーツ選手やアーティスト、宇宙飛行士など。伝記の中では、このようなあこ...
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第3章(1)テーマと題材 2.伝記 ①歴史上の偉人
◆取り上げる人物エジソンなど、教科書に名前が出てくるような、歴史に名を残す偉人。学校の授業で出てきたのをきっかけに興味を持って、その人の伝記を探してみるのもいいですね。基本的に故人...
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第3章(1)テーマと題材 2.伝記(共通のポイント)
誰かの生き方を知って、その姿勢に憧れたり、今までの自分の生き方を反省したり。そんなふうに、誰のどういう生き方をどう見習いたいのかを語るというのも、読書感想文の定番ですね。◆題材とな...
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第3章(1)テーマと題材 1.研究 ②歴史と文化
人類のたどってきた歴史やその中で生み出したものを取り上げ、生み出された過程や生み出されたものの多様性に注目するのが、このタイプ。目に見える産物だけでなく、それを生み出してきた人間に...
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第3章(1)テーマと題材 1.研究 ①自然と生命
分類上は理系分野ということになりますが、理科が苦手でもまったく問題ありません。飼ってみたいペットでも嫌いな食材でもかまわないので、下記のおすすめテーマに該当する本の中から、自分の学...