みんなの投稿
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アンリ・ポアンカレ『科学者と詩人』(岩波書店)
概要 天文学と位相幾何学を結びつけた数学者として名高いポアンカレ*1。彼がマリー・キュリーやケルヴィン卿の追悼式で読んだスピーチ、同窓会の演説、そしてアカデミー・フランセーズに入会し...
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ウィリアム・ブレイク『対訳 ブレイク詩集』(岩波書店)
詩を読む理由 僕が詩を読むのは自分の創作に生かしたいからです。僕は散文の人間でして、詩的な情緒を生み出すことができません。いや、詩的な情緒とは何かがそもそも解りません。 邪道かも...
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ぼく「『人類が百年間も騙され続けた相対性理論の大嘘』?面白そう...
科学は未だ穴だらけの学問ではありますが……。既に実用化され多くの学者に検証され続けている理論と、数人の学者が提唱するだけの理論。信憑性が高いのはどっちでしょうね。ぼく「『人類が百年...
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永井均『ウィトゲンシュタイン入門』(筑摩書房)
一般的なウィトゲンシュタインの業績 一般的にウィトゲンシュタインは「論理的空間の中の諸事実こそが、世界である」*1と捉えました。「私の言語の限界の限界を意味する」とあるように、論理を...
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アラルコン『三角帽子 他二篇』(岩波書店)
経緯 この『三角帽子』はスペインの民話をアラルコンが脚色して書いたとされています。マジックリアリズム*1、とまでは言いませんが、アラルコンが民話をどうアレンジしたかを探ることで創作活...
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吉本隆明『共同幻想論』(角川書店)
概要 フロイトの『トーテムとタブー』を軸に、日本国家の起源、そして国家そのものの起源、すなわち国家以前の状態について考える。 古事記を軸に、柳田国男『遠野物語』などにも言及した吉...
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レアンドロ・モラティン『娘たちの「はい」』(岩波書店)
あらすじ ドン・ディエゴはドニャ・フランシスカと結婚することに。しかしドン・ディエゴには一つ心配の種があった。ドン・ディエゴは56歳、相手は16歳、歳がなんと40歳も離れているのである。...
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舞城王太郎『阿修羅ガール』(新潮社)
あらすじ 興味のない男子、佐野とセックスをしてしまった<私>。膝蹴りを食らわして脱出したのはいいが、翌日、同級生からトイレに呼び出され、暴行を受けそうになる。すんでのところで反撃し...
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河合隼雄『神話と日本人の心』(岩波書店)
概要 日本神話の読解を通じ、あるいは他国の神話と比較することで、日本人の国民性、アイデンティティに迫ります。河合隼雄はユング派の精神分析家ですが、日本神話の読解は処女論文からテーマ...
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ガブリシア・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)
経緯 マイミクさんから勧められました。僕も前々から読みたかった本ですし、マジックリアリズムは今、文学で流行ってますので、図書館で予約しました。 しかし届いてみて、その分厚さに圧倒...
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ミゲル・アンヘル・アストゥリアス『グアテマラ伝説集』(岩波書店...
マジックリアリズム 今、南米文学が熱いんですが、マジックレアリズムという手法が世界的に注目され始めたからなんです。もちろん、フォークナーなどがその始まりと言われていますが、有名にし...
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ハロルド・オズボーン『ペルー・インカの神話』(青土...
南米の神話 中南米の神話を読んでる理由は、ノーベル文学賞を中南米の作家が受賞しているからです。リョサ、ガルシア=マルケスなど。彼らの技法はマジック・リアリズムと呼ばれ、神話や伝説と...
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渡邊二郎[編]『ハイデガー「存在と時間」入門』(講談社)
概要 マルティン・ハイデガーは二十世紀の哲学界に多大な影響を与えた。この本はハイデガーの『存在と時間』にスポットを当てて、世界内存在、実存、時間などの問題を解説する。 ちなみに裏...
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セーレン・キルケゴール『誘惑者の日記』(白水社)
概要 この『誘惑者の日記』をキルケゴールの意図したように、すなわち文学作品としてではなく読むのは僕には難しいです。 キルケゴールは「フィクション」として、つまり絵空事として処理さ...
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大学はいったいどういうことになっておるのかね
『社会学ワンダーランド』という本の一章21ページに、当方のブログについての記述があるとメールで教えてくれた方がおりました。 「児童虐待についての基本データ」の 「日本の社会学とやらでは...
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読書の秋!
こんばんわぐうたら主婦ですこのところ、少し不眠です。でも小説の書き方の初歩の講座を受け初めて、やっと、少し書けるようになってきた所です。そうそう、4TEEN読みました。読書は苦手なので...
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★ 日本と世界のことわざ
僕は子どもの頃から、ことわざ、故事成語、名言などが好きでした。 小学生の頃はことわざの本、高校、大学の頃は英和辞典で英語のことわざを調べたりしていました。 最近、「日本と世界...
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職員表彰と「週刊読書人」
現在、私が広報活動をしている「嵯峨英徳」著、「東アジアにおける火葬の考察」。今回、「週刊読書人」に投稿した私の彼の著書に関する文章が、掲載される事に内定した。掲載は、来年になるとの...
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今日の一言 335
ハツカネズミと人間のこのうえもなき企ても やがてのちには 狂いゆきあとに残るはただ単に悲しみ、そして苦しみで 約束のよろこび消えはてぬ 新潮社「ハツカネズミと人間」大浦暁生訳(ス...
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果たしてケインズはカーンの提言を受け入れたのか[ 補遺 ]
前回の日記の中で次のように記しました。 ' マーシャリアン短期供給曲線は、限界費用逓減部分を含むけれども、限界費用曲線と平均主要費用曲線とが一致して以後、限界費用逓増部分に力点を置...
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果たしてケインズはカーンの提言を受け入れたのか
ふたつの曲線、すなわち、財の供給曲線と労働の需要曲線について、「一般理論」作成過程において、カーンがケインズに提言し、数草稿を経て、現在の「一般理論」になったと言いわれています。 ...