みんなの投稿
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1.12. チャオのリアリティ日記(12)恩ある人には弱...
久しぶりに会社でミッキーと会った。というか、ミッキーの旦那さんがやるファッション・ショーの招待状を持ってきたので、少しタカシ達と一緒にミッキーと茶飲み話をした。 ミッキーと言えば、...
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6.7. 私のことだけど 長いわかれ ミッキー(2)
丁度、ミッキーと加寿子と高島さんが話しているところへ、ノブが帰ってきた。まだ新人のミッキーは、ノブを見て緊張で(多分)失禁してしまったそうだ。 それでも、ノブは加寿子から事情を聞い...
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6.6. 私のことだけど 長いわかれ ミッキー(1)
その頃、私はキンクスのファンクラブの仕事は担当してたが、スタッフの人たちも慣れてきて、私が指図することも、重要な事以外、大してなかった。そして、私の仕事の比重は、新人の女の子のアー...
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6.5. 私のことだけど 長いわかれ 伊豆の暮らし
私は結構頻繁に伊豆に遊びに行った。週末は伊豆でダイビングなんかしたりするのにノブと加寿子の家に行った。ダイビングにはノブは付き合ってくれたが加寿子は怖がってダイビングはしなかった。...
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1.11.チャオのリアリティ日記(11)託児所も経営しています
ハロードーリーは、グレイハウンドがデビューさせた2番目の女性3人組のボーカルグループです。最初にデビューさせたバンビーズは5年間活躍した後解散して引退しましたが、彼女たちはまだ手堅...
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6.4. 私のことだけど 長いわかれ 渋谷の夢(2)
その後、私は電話を借りて、家からかけている雰囲気で加寿子に電話した(今なら発信元の電話番号が表示されるので、そんなことはできないが)。 「もしもし、加寿子、私、ちょっとお酒飲んでき...
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6.3. 私のことだけど 長いわかれ 渋谷の夢(1)
ノブと加寿子は世田谷の野沢の家を処分して伊豆に別荘を買いそこを自宅にした。ただ東京に出てくることも多いので、渋谷の富谷のあたりにマンションの一室を買い、東京に来た時に滞在する場所に...
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6.2. 私のことだけど 長いわかれ 河口湖(2)
「いいの」 私は聞いた。ノブは言った。 「今日はコンドーム持ってないから、ペッティングだけだよ」 私はいつも思っていることを言った。 「私、ノブの赤ちゃん産んでもいいと思っているのよ」...
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6.1. 私のことだけど 長いわかれ 河口湖(1)
キンクスというバンドの中に部外者がとけ込むのは難しかったと思う。例えば、チャオの代わりに誰か他の人が入ったら、その時点でキンクスは別のものになる。だから、ノブが事故死するとキンクス...
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1.10. チャオのリアリティ日記(10)ノブとグレイハウンド
タカシがよく言うのは、「グレイハウンドっていうのは、ノブが残した最高傑作だよ」ということである。 そもそも、キンクスの頃、自分たちのレコード会社を作ろうと言い出したのはタカシなんだ...
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5.10. 私のことだけど とれない仮面 バンビーズ(2)
そして、バンビーズのデビュー曲がトップテンに入った時、私はノブの家でノブと加寿子と一緒に夕食を囲んだ。 「とにかく、おもしろいのよ」 加寿子はそう言って、私とノブのグラスにワインを注...
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5.9. 私のことだけど とれない仮面 バンビーズ(1)
「バンビーズっていう名前なの」 私は中野さんが連れてきた4人の女の子達を見て言った。4人の女の子は深くお辞儀をした。 「あなたたちいくつなの」 私の問いに、リーダー格らしい女の子が答え...
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5.8. 私のことだけど とれない仮面 ワールド・ツアー(2)
最初のステージは新宿のライブハウスで、メンバーお披露目のような軽い演奏会があった。その時、加寿子は相当緊張していて、エレクトーンを余り上手く弾けなかったようだった。それで、そのラ...
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5.7. 私のことだけど とれない仮面 ワールド・ツアー(1)
映画「マッチ・ボックス」は興行的にも大成功でかなりの収益をグレイ・ハウンドにもたらしてくれた。そのおかげでキンクスは本社用にビルを買い取り、河口湖にもキンクスが主に使うためのスタジ...
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5.6. 私のことだけど とれない仮面 映画製作
ノブ達が会社「グレイ・ハウンド」を立ち上げて最初の大きな仕事は映画製作だった。この映画「マッチ・ボックス」はおおよそ1年かけて、世界各地を回って撮影を行うという計画だった。その間...
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1.9. チャオのリアリティ日記(9)洋子ちゃん
洋子ちゃんは亡くなったノブの遺児である。ノブは洋子ちゃんが生まれる前に交通事故でこの世を去ったので、洋子ちゃんはノブを知らない。それで、僕は洋子ちゃんを可哀想に思い、愛理と同じよう...
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5.5. 私のことだけど とれない仮面 忠告(5)
地味に高津神社で執り行われた加寿子とノブの結婚式が終わると、私はノブの姉さんと2人で取り残されたような感じで、ブラブラと千日前の方に行き、そこで目についた喫茶店に入った。 そこで、...
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5.4. 私のことだけど とれない仮面 会社をつくろう
加寿子とノブの結婚式の少し前、私はノブとお赤飯を食べていた。お赤飯とはノブと会ってセックスすることを指す、私とノブだけの符丁みたいなものだ。 「なんかこうしていると、私ら加寿子を裏...
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5.3. 私のことだけど とれない仮面 それも幸せ
ノブの姉さんの言うことは正しかった。しかも、ノブは私と加寿子の住むマンションの近くに家を買い、結婚前からそこで加寿子はノブと半同棲みたいな生活を送くり、結婚後もそこに住み続けたので...
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5.2. 私のことだけど とれない仮面 忠告(4)
「しゃあないな」 これがノブの姉さんの答えだった。 私はノブと加寿子が結婚することになったのを伝えにわざわざ大阪のノブの家まで出かけたのである。久しぶりの大阪は懐かしかったが、私の気...
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5.1. 私のことだけど とれない仮面 傷つくのは
ノブと私はその日、一年ぶりくらいに2人で六本木近くのホテルで会った。先に私が部屋をとり、その後一時間くらいしてノブがカツラと髭をつけて変装して入ってきた。とにかく、そして、私たちは...
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1.8. チャオのリアリティ日記(8)宏子ママと愛理
最近、僕の娘の愛理と宏子ママの仲がいい。この間も宏子ママが僕の家に来て、食事をしながら色々と話をして帰った。 その時、愛理は特にノブのことを聞いていた。まあ、宏子ママと僕の妻はいと...
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4.10. 私のことだけど 人の恋路を 再会(2)
色々あったが、それが加寿子の転機になった。私は、電話でノブに言った(その頃は、私とノブはよく電話で話した)。 「加寿子を東京に呼んだら」 と、ノブはちょっと考えてから言った。 「本...
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4.9. 私のことだけど 人の恋路を 再会(1)
西田加寿子は、音楽短大を卒業した後、エレクトーンの教師として大阪で教えていた。もちろん、キンクスが東京に来るまで、私と加寿子に一緒にライブハウスに行ってキンクスを聞いたり、当時やっ...
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4.8. 私のことだけど 人の恋路を 加寿子なら
考えてみれば、ノブ達のキンクスが日本はおろか、アメリカでも、ヨーロッパでも人気が出てくればくるほど、特定のファンとキンクスのメンバーが付き合うことや、まして結婚することなど、あり得...
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4.7. 私のことだけど 人の恋路を 忠告(3)
ノブの両親や姉さんはノブがプロのバンドでデビューすることは好ましく思っていなかった。まあ、普通の家庭ならそういうものだ。それを説得したのが、放出のおばちゃんだ。 「別に才能がなくて...
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4.6. 私のことだけど 人の恋路を アイドル
私はキンクスがプロデビューするのに併せて、キンクスの所属会社にキンクス担当の宣伝部員、つまりファンクラブの事務局員として採用されて、ファンレターの整理とか、名簿の管理なんかをやった...
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1.7. チャオのリアリティ日記(7)宏子ママと加寿子ママ
僕の勤めるグレイハウンドという会社は、まあ、アーチストのマネージメントとその楽曲を売る芸能部門の他にも、インターネットでのコンテンツ配信とか、不動産とか、ホテルチェーンの経営とか、...
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「小説の王子新人賞」受賞作発表!
以前、こちらでお知らせしていた「小説の王子新人賞」の公募について。3月末の締切後、あたしも審査員として選考のお手伝いをさせていただきました。そして先日、いよいよ受賞作が発表されまし...
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4.5. 私のことだけど 人の恋路を 噂になりたい(2)
私の家につくと、Sと2人でさっき買ったお饅頭を食べながら、キンクスのことを話した。 「竹内さんとかどこの大学とか知ってはります」 私は素っ気なく言った。 「どこよ」 「知らないんですか...
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4.4. 私のことだけど 人の恋路を 噂になりたい(1)
大学4年の頃には、キンクスは大阪で相当有名なアマチュアバンドとなっていた。丁度、サンケイホールでのラジオ局主催のアマバンドのコンテストに出場した後くらいの4月そうそうの頃だった。 ...
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4.3. 私のことだけど 人の恋路を K子さん
ノブの関係で私もノブのお姉さんも黙認していたのは、ノブの高校と大学通じて一年上の先輩でK子さんとのことだった。 K子さんとノブが知り合ったのは、高校の時で、ノブがK子さんの落とした...
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4.2. 私のことだけど 人の恋路を グルーピー
「グルーピー」とはロックのスターとセックスするために近づいてくるファンのことを言う。デビュー前もまたデビューしてからも、そういう女性ファンというのは多かった。デビューしてからは、プ...
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4.1. 私のことだけど 人の恋路を 写真家の卵
ノブの場合、女の子には分け隔てなく優しい。別に下心があってそうするわけではなく、自然と優しく接する。まあ、お姉さんやおばさんにそうしないといけないと教育され続けたせいかもしれない。...
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1.6. チャオのリアリティ日記(6)会社員です
先週紹介したダイヤモンズが2年に1回アルバムを出すか出さないかの状態で、普段のお前は何をしているんだと感じた方もおられるようですね。ということで、普段の仕事についてご紹介します。 ...
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3.8. 私のことだけど つらい出来事 事件(2)
ノブはそのまま車を走らせて、商店街の近くに車を止めた。そして言った。 「じゃあ、ええと、この近くで僕が買ってくるからここで待ってて」 「だめ、一緒にいて」 私が言うとノブは困ったなと...
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3.7. 私のことだけど つらい出来事 事件(1)
大学の時は、しばらく付き合った男性がいた。ノブと会えなくなった大学一年の時、冬休みに大学のサークルで合宿に行った時、同じサークルにいた先輩の男子学生のDに申し込まれて、しばらく、...
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3.6. 私のことだけど つらい出来事 忠告(2)
ノブ達のキンクスが学園祭に初めて出演した時に撮影したビデオテープをノブのお姉さんに見せに行った時、私は、ノブと2人きりで会わないようになったいきさつを説明した。 話を聞き終わると...
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3.5. 私のことだけど つらい出来事 仮面(3)
今から考えれば、子供みたいに単純な思いこみを2人ともしいたのかもしれない。もし、2人が、少なくとも私が中学生の時夢みていた「ノブと一緒に大阪ミナミの私とノブが育った街でお米屋さんを...
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3.4. 私のことだけど つらい出来事 仮面(2)
「お待たせ」 私は明るく言うと、ノブはちょっと笑顔をみせて、言った。 「そんなに待ってないよ、ごめんね、こんな所まで来てもらって」 「でも、私はここによく来ているのよ、親戚の家が宝塚...
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3.3. 私のことだけど つらい出来事 仮面(1)
キンクスに人気が出て、有名になり、そしてプロのバンドとして成功することは、ノブ達の夢であり、私にとっての夢だったけど、夢に向かって努力していく過程では、あきらめたりしなければならな...
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1.5. チャオのリアリティ日記(5)クレージー・ケン
キンクスのメンバーで、いまだにバンド活動を続けているのは僕だけです。ノブが亡くなって、キンクスのグループとしての活動が停止した後、2,3年はみんな自分のソロアルバムを出したりして、...
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3.2. 私のことだけど つらい出来事 加寿子のこと
とにかく、私はノブと本当の仲になったと思っていたが、親友でもあり、ノブのことを中学の時からずっと好きだと言っている西田加寿子の事は気にしていた。 私が加寿子に「私はノブとはもうセッ...
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3.1. 私のことだけど つらい出来事 忠告(1)
7月のはじめ頃、キンクスのライブハウスへの初出演が決まった頃、私はノブがいない時を見計らって、ノブの家に行った。私は裏のお米屋さんの事務所から入って、ノブの姉さんを呼び出した。予め...
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2.10. 私のことだけど 女になった時 ノブと(10)
セックスした後、ノブは立ち上がって手早く服を身につけていく、私はベッドに横になったままそれを見て、ふっと思った。 考えてみれば、最初の時も初めてとは思えないくらい落ち着いてセックス...
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2.9. 私のことだけど 女になった時 ノブと(9)
「ここで会うと、なんか変な感じだよね」 ノブは言った。私は笑った。そして言った。 「たしかに、変な感じだわ」 私は立ち上がって窓の側に置いてあるベッドの上に座った。なんか話すことがな...
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1.4. チャオのリアリティ日記(4)娘が入選しました
ここでいつも娘のことを書いていますが、これを読んだ娘から「あんまり変なこと書かないで」との抗議があって、書かないようにしなければならないのですが、今回はちょっと褒めてやりたいので、...
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2.8. 私のことだけど 女になった時 ノブと(8)
そのことがあってから、その年の7月にキンクスがライブハウスに登場する時まで、私とノブは毎週一度は会っていた。そして、そのたびにセックスしていた。不思議なもので、最初はあれほど痛かっ...
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2.7. 私のことだけど 女になった時 ノブと(7)
ノブに抱かれたまま私は心地よく安心できたような感じがしてきた。腰のあたりの痛さも薄れてきたような気がしてきた。 「でも赤ちゃんができたらどうする」 私はノブに言った。ノブは天井を...
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2.6. 私のことだけど 女になった時 ノブと(6)
ノブを見ると、ノブは真剣な顔をして私の下半身を唇と手を使い撫でていた。私はノブにされるがままになっていた。そして、私の膝頭のあたりに固いものが触れた、それがノブの男性だということ...
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2.5. 私のことだけど 女になった時 ノブと(5)
ベッドの側に立ったノブは私の方を振り返って言った。 「シャワー浴びていいかな」 ノブはそう言うと、服を脱ぎ始めた。ノブは服を着た上からは想像できなかったけど、意外と骨太で筋肉がついて...
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2.4. 私のことだけど 女になった時 ノブと(4)
部屋に入ると私はわざと明るく声を出した。 「へぇ、こんな作りになっているんだ」 部屋の真ん中に大きなダブルベッドがあり、その手前のスペースにテーブルと2人がけのソファが置いてあった。...
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1.3. チャオのリアリティ日記(3)セレブ妻
昨日、テレビを見ていたら、ミッキーが出ていた。相変わらず美人でしたね。ミッキーと言えば、今もグレイハウンド(僕たちが作った会社)の所属タレントではあるが、その昔は歌手としてグレイハ...
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2.3. 私のことだけど 女になった時 ノブと(3)
そして、その日はポートタワーに登り、港巡りの遊覧船に乗り、そして南京町の中華料理屋さんで中華料理を食べて、それから異人館の方に行って、コーヒーとケーキを食べて、ノブのおばさんにもら...
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2.2. 私のことだけど 女になった時 ノブと(2)
ノブの店を出てとりあえず堺筋の方へ歩いた。 「なんか初めてやね」 私が話しかけると、ノブは恥ずかしそうに俯いて、 「うん、そやね」 と言った。 「どこ行こか、天気もいいし私、海でも見た...
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2.1. 私のことだけど 女になった時 ノブと(1)
高校を卒業して大学にも入学して、落ち着き始めた5月のゴールデン・ウィークの頃、私は朝からノブの家に久しぶりに遊びに行った。ノブの店、その時はコンビニエンス・ストアに変わっていた、は...
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1.8. 私のことだけど 少女の時 ライバル(4)
高校・大学と通じて、私と付き合いたいという人がいなかったわけではない。高校に入学すると同時に、一年上の先輩から、付き合いたいといわれ、私はいきなりでとまどって断ってしまった。それ...
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1.7. 私のことだけど 少女の時 ライバル(3)
高校生になるとノブ達とは別々の高校になったが、ノブ達はバンドを続けていた。そして、私はノブ達の応援団みたいな気持ちになって、ノブ達のバンドが出る演奏会なんかに友達を誘って出かけた...
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1.6. 私のことだけど 少女の時 ライバル(2)
中学3年の時に、その時は大して思わなかったけど、ノブ達がバンドを始めた。そして、それは面白そうだったので、タカシに言った。 「今度、みんなの前で演奏してみせてよ」 そしたら、しばらく...
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1.2. チャオのリアリティ日記(2)ノブのこと
竹内伸郎(以下、ノブと称す)の命日が近づいてきました。まあ、ノブと言えば、言うまでもなく、僕の若かりし頃、一緒にキンクスというスーパーロックバンドで世界中を騒がせたわけた盟友です...
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1.5. 私のことだけど 少女の時 ライバル(1)
私とノブはいつも話をする感じだったけど、学校では二人っきりでは話はせずに、いつも誰かとグループで話すようにしていた。だから、私がノブに好意を抱いているとは誰も考えもしなかったはず...
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1.4. 私のことだけど 少女の時 初恋(4)
図書館に着くと、ノブと私は植物の関係の本が並んでいる書棚に向かって歩いた。 「ノブのおばさんも面白い人やね」 私が言うと、ノブは頷いた。 「まあね、放出のおばちゃんは面白いよ、結婚す...
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1.3. 私のことだけど 少女の時 初恋(3)
「あっ、竹内君、この間の理科の宿題やった」 私は、ノブの部屋に上がり込む手だてとして今日来る時考えていたことを言った。ノブは笑うと、 「まだやね、その宿題は図書館行って本調べなあかん...
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1.2. 私のことだけど 少女の時 初恋(2)
ノブの家に遊びに行くと、時々ノブのおばさんにも会った。ノブのおばさんはちょっと郊外の放出(はなてん)という街に住んでいて卵問屋を経営している家に嫁いでいて、よく実家であるノブの家に...
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1.1. 私のことだけど 少女の時 初恋(1)
中学2年生の頃、私がみていた夢は、竹内伸郎、ノブと一緒に大阪ミナミの私とノブが育った街でお米屋さんを経営することでした。どうしてお米屋さんかというと、みんな知っているけどノブの家が...
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私のことだけど
私の人生の最大の誤算は、竹内伸郎をロックのスターにしてしまったこと?
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1.1. チャオのリアリティ日記(1)携帯電話
こんにちは、浅尾喜之です。今週から弊誌にエッセイ「チャオのリアリテイィ日記」を連載することになりました。よろしくお願いします。みなさんご存知のとおり、僕はミュージャンで、こんな仕事...
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10. いよいよキンクス、デビュー
いよいよ9月に僕たちの初のレコードが発売されて、僕たちは本当にプロのバンドとしてスタートした。ただ僕たちとしては、とりあえず大学だけは卒業しておこうとと思って、卒論は仕上げながら...
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9.8. デビュー決定 ラジオ局にも出ました
それから、ライブハウス回りの合間に、僕たちは地元のラジオ局にも出演して宣伝をしていた。最初は、福田さんのいる大阪のラジオ局だった。 福田さんの演出している番組で、リクエストで曲を...
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9.7. デビュー決定 全国のライブハウスへ
「次の曲は、僕が歌います。ワード・オブ・ラブ」 僕が言い、そして、歌い出した。そして曲が終わると会場から大きな拍手が起こった。その拍手で僕はリラックスできて、次の曲のタッチの「チ...
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近況報告
5/10の文学フリマ@大田区産業プラザPiOに向けた準備、着々と進めてます。 頒布する本は5/4に送りましたし、スーツケースも本日、宿泊先に送りました。 当日配布する予定のペーパーも、今ちょ...
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9.6. デビュー決定 東京渋谷に参上
一応、プロとしてデビューするので、僕はギターなども今まで使っていたコピーモデルではなく、ちゃんとしたブランド品を買おうと思って、4月に東京に行ったおりに銀座の楽器店で本物のフェン...
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9.5. デビュー決定 レコーディング
僕の場合は、ちょっと寂しい結果に終わったが、タカシは順調に交際を続けていたし、タッチは心斎橋の楽器店で働く店員さんとの交際を始めていた。そして、ノブの方はというと、恋をしている時...
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9.4. デビュー決定 再び京都の喫茶店
東京から帰った日の夕方、僕たちは近藤さんのレコード会社からキンクスとしてデビューすることに決まったとタカシから電話があって、僕たちは梅田のライブハウスに集まった。 「いよいよだね...
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9.3. デビュー決定 東京のこと
ノブが東京に初めて行くとは知らなかったが、僕たちは新大阪駅から東京に向かった。 東京駅に着くと地下鉄に乗って、近藤さんのいるレコード会社に向かった。今回の訪問の目的は、近藤さんの会...
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9.2. デビュー決定 ノブの家にて
結局、僕たちが会ったレコード会社の人で、英語の歌のままでいいよと言ってくれたのは近藤さんだけだった。それで僕たちは近藤さんの会社のある東京に行ってみることにした。 「そうすごいじ...
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9. デビュー決定 9.1. デビュー決定 近藤さんとの出会い
サンケイホールのコンサートが終わると僕の大学の軽音楽部がやっている春のコンサートに出演して大学4年の春は終わった。 タカシは旅行に出かけ、タッチは自分の大学の軽音楽部の合宿に行っ...
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8.8. デビュー前夜 サンケイホール
再び福岡のライブハウスに出演したのは、年明けの正月過ぎだった。そして、福岡の行き帰りの道中、僕たちが話題にしていたのは、梅田にあるサンケイホールというコンサート会場でのライブだった...
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8.7. デビュー前夜 デモテープ
ポップス・コンテストの事を踏まえて、プロデビューのため秋頃からデモテープを作って、レコード会社に送るということもやった。 それには普段演奏している「ワン・ナイト」とか「ロール・オ...
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8.6. デビュー前夜 学園祭で盛り上がったら
大学3年の秋の学園祭は、10校に出演した。僕たちのスケジュール調整は、何故か梅田のライブハウスが仕切るようになっていた。それでも限られた期間で回るので、1日に2校を回るような日もあ...
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雨に散る2
恐怖の世界へようこそ 奥さんがホラー小説の イラストを書きました。 全10作品 すべて完成! 見たい方は↓を今すぐ ファイヤークリック!
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8.5. デビュー前夜 真夏のライブ
実際、Sとのセッションが面白かったかというと、それほどでもなかった。僕たちはSの歌に合わせて演奏してお金をもらって帰ってきただけだった。 ちなみに、山口宏子の感想は、「後ろで突っ...
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8.4. デビュー前夜 府立体育館
次に上田さんと福田さんが持ってきた話は面白そうだった。今度大阪でコンサートするSという男性アイドル歌手のバックバンドで演奏しないかという話だった。Sは地元のライブバンドと共演する...
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8.3. デビュー前夜 福岡へ
久しぶりに梅田のライブハウスに出演すると上田さんは僕たちにこんな話があった。 「福岡のライブハウスから、君たちにどうかっていう話があるんだけど、行ってみる気はあるかい」 「それ...
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8.2. デビュー前夜 オリジナル曲
タッチはテープの再生ボタンを押しながら言った。 「何曲かノブと作ったんだよ、ポップス・コンテストに出る曲を」 そう言って、自分のギターで演奏した曲を僕たちに聞かせた。 まあ、どれも...
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8. デビュー前夜 8.1. デビュー前夜 京都の喫茶店
大学3年になると、僕たちは自分たちの意志でライブハウスの仕事を減らし始めた。理由は3つほどあって、一つ目の理由は、そろそろ勉強に本腰を入れ始めたいというタッチとノブの意向だった。二...
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7.8. バンドは走って 毎週出演決定
三宮ライブハウスでは、僕たちはかなり評判が良かったようで、1981年の1月からその年の6月まで、毎週火曜日の夜に30分のライブを定期的にやるようになった。 考えてみれば、これはすごいプ...
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7.7. バンドは走って 京都での演奏
京都での最初のライブは、「それでは、今夜のバンドは大阪からやってきたキンクスです」 とい簡単な僕たちの紹介から始まった。 そして、僕たちはステージに立ち。そして、いつものようにチュー...
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7.6. バンドは走って 京都に進出
学園祭に出演した中で一校、京都にある大学があった。それがきっかけで僕たちに京都にあるライブハウスから出演依頼がきた。 「京都で演奏してみるかい」 上田さんが僕たちに言ったのは...
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7.5. バンドは走って 秋には学園祭コンサート
その年の秋の学園祭には7校の出演があった。依頼を受けていた梅田のライブハウスのスタッフの話だと10校からあったそうだが、日程の都合で3校は断らざるえなかったということだそうだ。 ...
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7.4. バンドは走って 夏は色々ありまして
僕たちは大学2年の夏、一度、西田加寿子とバンドの練習をしたことがあった。西田加寿子はずーっと子供の時からエレクトーンをやっていたので、僕の大学で練習する時に、ちょっとキーボード...
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7.3. バンドは走って お金の話
僕がノブの家で曲を作っている時、多分、大学2年の前期の頃で、梅雨の時だったと思う。ノブのお姉さんに聞かれたことがあった。 「あんたら、ライブハウスなんか出て、いくらくらいもらえる...
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7.2. バンドは走って 出会った人達(2)
円さん以外にも大学生でライブハウスに出演していた頃には、プロとして一線で活躍しているミュージャンに会うことができて、色々とアドバイスをもらったりしていた。 そして度々言われた...
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7. バンドは走って 7.1. バンドは走って 出会った人...
当時、大阪出身のプロで活躍しているバンドの人でも、時々、大阪のライブハウスに戻ってきて演奏している例があった。例えば、円広志さんにはちょっと声をかけてもらったことがありました。...
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6.8. 恋の行方 電話は気をつけないと
結局、ノブのお姉さんと山口宏子はその後、2人で出て行ったが、なんとなく気まずい感じが残った。それでも4人で京都の名所と言われるところを見て回って、一応、ダブルデートは終わった。 帰...
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6.7. 恋の行方 ダブル・デート(2)
京阪四条に着くと、僕たちは駅を出て、橋を渡り待ち合わせている喫茶店に入った。いよいよかと、僕は思った。荒川さんの紹介してくれるという子は、既に着ていて、僕たちを見ると手を挙げた...
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6.6. 恋の行方 ダブル・デート
まあ、荒川さんの話はそんなに期待はしていなかったが、忘年会の3日後、ノブから電話がかかってきた。 「明後日の23日、暇か?」 「まあ、日曜日やな、別に予定はないけど、なんかあるの...