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勤評闘争秘録(9)―「上ノ山の決戦」(下)
日教組の再開大会は1カ月後に東京で行われた。記載所を設けた役員選挙の結果は、書記長は宮之原貞光261、次点の平垣美代司226で35票差であった。連記制の書記次長は、山村ふさ448...
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勤評闘争秘録(8)―「上ノ山の決戦」(中)
社共統一戦線派は、闘争指導部を平垣派で固めることで勤評闘争の勝利を目指していた。いっぽう宮之原派は、平垣を書記長から引きずりおろすことが勤評を闘う日教組には必要だと強調していた。...
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勤評闘争秘録(7)―「上ノ山の決戦」(上)
勤評闘争史上の最大のハイライトが、「上ノ山の決戦」である。 1958年6月、日教組定期大会が山形県上ノ山市で開催された。マスコミは「宮ノ原派と平垣派の確執の大会」と報道したが、背景...
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本山美彦×萱野稔人『金融危機の資本論』を読む
スリリングな本だ。論旨を要約しておこう。 第1に今回の金融危機は1929年の世界恐慌より深刻である。現在は2合目ぐらいだがこれからさらに事態は深刻化するだろう。 第2に金融危...
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浜田寿美男『心はなぜ不自由なのか』を読む
人はなぜ罪を犯していないのに自白するのか。シロートにはなかなかわかりにくい。虚偽自白は年間数百から数千件以上あると著者はいう。そして今でも自白は「証拠の女王」とされている。それで...
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愛知県知事は財政破綻の責任をとって退陣せよ!
2009年度、神田知事は給料10%、ボーナス20%を削減するという(2月5日付 朝日新聞)。 まったくふざけきった話だ。私は知事・副知事らは最低でも給料50%カット、ボーナス全額...
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愛知県の賃金カット強行=5年は続くと労組は覚悟せよ!
1月末、関係組合と愛知県の賃金カット最終交渉が行われた。県は関係組合の反対を押し切り、給料・ボーナスともに4%カットを強行した。これは年一人平均40万円の賃金カット額(地域手当含...
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禁煙ファシズム再論改訂版
本連載「学校全面禁煙に異議あり」(〇四年一月号)と「禁煙ファシズム=不寛容に時代」(〇四年六月号)で禁煙ファシズムについて書いた。あれから数年たつが喫煙者への差別と迫害はいっそう...
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秋田教育残酷物語ー学力日本一の光と影
文科省の全国学力テストで、秋田県は2年連続日本一になった。だが江畑怜人「秋田県2年連続学力日本一の光と影」(『教育』09年2月号)を読むと、学力テスト日本一の陰でとんでもないこと...
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賃金カット強行―愛知県の暴挙
1月27日、関係組合と愛知県の賃金カット最終交渉が行われた。県は関係組合の反対を押し切り、給料・ボーナスともに4%カットを強行した。これは年間にすると平均50万円台の賃金カット額...
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諏訪哲二『自己チュー親子』を読む
1980年代以降生徒が大きく変わってきた。勉強をしない、学校・教師の指導に従わない、やりたくないことはしない、そんな生徒が増えてきた。そのため現場の教師の苦労は絶えない。 なぜ...
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勤評闘争秘録(6)―最強県高知の闘い
勤評闘争が最も激しく闘われたのが高知県である。高知では「明治維新の討幕運動」「自由民権運動」「戦後の勤評闘争」といわれるほど全県民をまき込んだ運動となった。 高知県は1958年...
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愛知県財政危機ー職員の賃金カットは許されるのか!
愛知県は4900億円の税収減で09年度の予算編成ができない状態だ。ところが職員の賃金カットだけは早々と組合に提示してきた。なんと年額420億円を削減するという。1人平均年額51万...
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教職員評価制度批判研究集会―アスク教研報告
1月17日、アスク教研が開催された。大阪府立高校教員井前弘幸さんを講師に招いた教職員評価制度批判の学習会である。06年に府高教組合員105人が大阪府の教職員評価制度の違法性を裁判...
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勤評闘争秘録(5)―愛教組と愛高教の共闘
勤評闘争時、愛教組と愛高教は「愛協教」という共闘組織を結成した。1957年12月である。「今後、勤評闘争の指導に関しては、両者合同の愛協教闘争委員会で決定する」という両教組発足以...
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勤評闘争秘録(4)ー日教組書記長平垣美代司
日教組の勤評闘争を牽引したのが剛腕書記長平垣美代司である。平垣書記長の評価は、「非妥協の平垣」とか「書記長ファッショ」などと賛否がわかれるがここではおいておこう。その平垣が勤評闘...
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勤評闘争秘録(3)ー「勤評闘争の年」
1958年は勤評闘争の年であった。そして日教組の闘いも苛烈であった。ストの連続の闘いである。 4.23 東京都教組 1日スト 5. 7 福岡県教組 1日スト 5....
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勤評闘争秘録(2)ー勤評反対かぞえうた
勤評闘争秘録(2)ー勤評反対かぞえうた 一つとせ 人も知ってる勤評は 民主教育 やぶるもの そいつぁ こわいわね 二つとせ 二た目と見られぬ議会での ...
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勤評闘争秘録(1)ー愛教組の「勤評闘争自己批判書」
不定期に勤評闘争について掲載していく。勤評闘争は日教組の最大の闘争であった。そして勤評闘争では愛教組もそれなりにたたかった。全国的に勤評闘争がたたかわれたのが1956年の愛媛勤評...
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定年後はなにをやろうか?
定年後はなにをやろうか。漁師をやろうか。それとも猟師をやろうか。百姓もいいか。下手な小説を書こうか。現役時代に読め中なかった本を読もうか。研究テーマを決めて本を書こうか。300名...
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内田宜人『ある勤評闘争史』を読む
名著である。勤評闘争を全力でたたかった教育労働者の貴重な記録である。愛媛県からはじまった勤評は、1958年に日教組対策として全国的に導入される。1958年都教組は勤評反対の全1日...
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長時間労働こそが諸悪の根源
長時間労働が諸悪の根源であることは多くの国民の共通認識である。 第一には精神疾患・病休の主因である。教員は一〇年前にくらべて病休者は二倍に、精神疾患は三倍にふえている。うつ病患...
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教師よ、がんばるな!
07年度の全国の教職員(小・中・高91.6万人)の病気休職者は8069人で06年度より414人増。精神疾患は4995人で06年度より320人増で、休職者の62%を占めている。文科...
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『むすぶ』連載が200回に!
月刊『むすぶ』(ロシナンテ社)連載の「僕らは愛知の学校労働者」が、2008年12月号で194回になる。連載開始が1991年からだからもう20年近くになる。そして2009年6月号は...
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賃金カットは許さんぞ!ー県教委交渉(4)
地域手当交渉5回目。県は最終提示として県下一律8%を提案してきた。なぜ前回の6%から8%へアップしたのか。カラクリはこうだ。12月16日の中日新聞によれば、神田知事は「財政危機非...
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地域手当削減も賃金カットもー県教委交渉(3)
地域手当交渉の4回目。県は県下一律6%の地域手当とする提案をしてきた。大手組合が現行支給率堅持から、県下一律支給なら妥結する方向へとシフトしたからだ。おそらく最終的には大手組合...
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労働者がたたかわなければ日本社会はよくならないぜ!
このサイトで県交渉の経過についていろいろ書いている。それに対して「あんなことを書いていいのか」といった意見があるときく。バカをいっちゃいけねえや。書かないでどうする? われわれ...
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県教委交渉ー地域手当(2)
地域手当交渉の3回目。前回、県は尾張と東三河の地域手当を5%に訂正して提示した。だがこんな提案で組合が納得するわけがない。しかし、不況で県税収入3000億円減収かと報道されている...
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「アイヌ民族を先住民族とする国会決議」シンポ
東京で開催された「アイヌ民族を先住民族とする国会決議」シンポジウムに参加した。07年11月に「国連先住民族権利宣言」が賛成141カ国、反対4カ国で採択された。これを受けて日本でも...
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国庫負担発言
2008/12/6 朝日新聞 社説 国庫負担発言 来年4月に予定されている基礎年金への国庫負担割合の引き上げをめぐって、首相の発言がコロコロ変わっている。 就任直...
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トーマス・バーゲンソール『幸せな子』を読む
副題に「アウシュビッツを一人で生きぬいた少年」とある。5歳で強制収容所に入れられ、10歳で強制収容所から奇跡的に生還した少年トミーの自伝である。強制収容所に入れられて生きのびた子...
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世界金融危機ー本山美彦講演会
名古屋市で開かれた本山美彦講演会をききにいった。本山の本は何冊か読んでいるが、今日の「世界金融危機」の話はバツグンに面白かった。ホンモノの学者の底力をみせつけられて圧倒された。最...
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丸山茂徳『地球温暖化対策が日本を滅ぼす』を読む
快著である。著者は気候変動の要因について科学者の立場から6つあげている。(1)太陽活動、(2)宇宙線、(3)地球磁場、(4)火山活動、(5)地球軌道と地軸、(6)温暖化ガス。その...
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教育労働者の法律論=研修(最終回) 対抗運動の構築を!
〇二年度から教職員にも完全週休二日制が実施された。文部科学省は〇二年三月四日、都道府県教委あてに「完全学校週五日制の実施に伴う公立学校の教職員の勤務時間の取り扱いについて」という...
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国家犯罪としての汚染米輸入
農薬や猛毒カビで汚染された輸入米が大量に出回り、国民の命と健康が脅かされた。単純なオレはなんで汚染米が市場に流通するのか素朴な疑問を持った。だがどうやら汚染米の流通は巨大な国家犯...
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怒りがない、危機感がない、やる気がないー組合の時短交渉
08人勧の最大のポイントは時短であった。1日8時間の労働時間を15分短縮し、週38時間45分労働とするもので、じつに画期的勧告であった。 時短勧告をめぐって関係組合は5回の対県...
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県教委交渉ー地域手当(1)
地域手当交渉の1回目。地域手当は2005年に導入された。地域手当は最も民間賃金の低い北海道・東北地域に合わせて公務員全体の賃金を4.8%引き下げ、従来の調整手当てに変えて地域手当...
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小倉一彦『石川達三ノート』
朝日新聞秋田版に「新春自由人ー石川達三とふるさと」とのタイトルで25回連載された文章をまとめた小冊子である。連載中の1985年に石川達三は亡くなっている。石川は秋田に生まれ幼児期...
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夢も希望も持てない教育現場にしたのは誰だ!
6日放映のクローズアップ現代「非正規の教員急増の衝撃」みた。全国の非正規教員は10万人を超え、全教員の14%になると推定されている(こうした基本的数値さえ文科省は調査していないの...
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県教委交渉ー給与改定交渉(3)
給与改定交渉の4回目。県は地域手当についてはこんご別途交渉していくとしている。今回は人事委員会勧告をふまえて給料・諸手当とも改定しないと文書提示した。しかし肝心の時短については...
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県教委交渉ー給与改定交渉(2)
給与改定交渉の3回目。2回目は県人事委員会が出席し給与・時短について質疑した。今回は財政課が出席して県の予算についての質疑。冒頭毎年発行されている「財政概要」の改竄について追及し...
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教特法研修条項の限界
一六回にわたって教特法の立法過程や立法趣旨、研修裁判等について検証してきた。ただわたしは教特法研修条項には大きな限界があると考える。 第一に期日指定の欠如である。一般的には一...
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安達正勝『物語 フランス革命』を読む
人物史中心におもしろくわかりやすく書かれたフランス革命史。 財政難からルイ16世は名士会を招集し、僧・貴族の特権を廃止して土地に税金をかけようとした。これに対し、貴族は財政問題...
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県教委交渉ー給与改定交渉(1)
税金の不正使用(「公金泥棒」と正しく指摘していたのは中日新聞社説だ)で批判真っ只中の愛知県が、またまた職員の給与カットを企んでいる。県人事委員会の勧告が10月8日にだされた。その...
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時短勧告を時短社会への第一歩に! 『週刊金曜日』(10月24日...
今年の人事院勧告は、公民較差がほぼ均衡しているとして給料・ボーナスともに改定が見送られた。今春闘の結果は各種調査とも昨年をやや上回る水準であった。したがって本来なら昨年を上回る賃...
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21世紀の水ビジネス
NHKクローズアップ現代はなかなか見応えがある番組が多い。10月23日は「水が石油に? 日本技術世界戦」にというタイトルで水ビジネス最前線を紹介していた。 2025年には世界...
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県教委交渉ー義務教育等教員特別手当・特殊業務手当(1)
愛知県は文科省の予算削減をうけて、09年1月から、義務教育等教員特別手当を現行の3.8%から3%に引き下げるとの提案をしてきた。月5000円の場合なら3900円に引き下げられる。...
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リアスの教師 第3部 第3章 生徒会選挙 8 ふたたびNの...
8 ふたたびNの立候補、そして当選 前回、生徒会選挙に立候補しておしくも落選したNは、4月におこなわれた前期生徒会役員選挙にふたたび生徒会長として立候補した。 Nの立候補を危...
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松木武彦『列島創世記』を読む
旧石器時代から古墳時代までを展望する意欲作。著者は本書執筆に当たって3つの指針をあげている。第1に歴史科学の再生。第2に地球環境の変動が歴史を動かしたことをより積極的に評価する。...
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給与・時短勧告実施の全国状況
下記の表は現時点での給与・時短勧告実施の全国状況である。私たちの組合の鈴置さんがネット調べた労作である。彼の許可をえて掲載することとした。時短勧告については「検討が必要」とは今年...
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旅費制度の見直しー県教委交渉(3)
旅費制度見直しの第3回交渉。県の最終提案は次の2点だ。 (1)旅行雑費は県内は現行通り200円のままとする。 (2)県外の旅行雑費は1日1300円を200円とする。 県は当...
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中村稔『私の昭和史・戦後篇上』を読む
私は中村稔を知らない。評判になった『私の昭和史』も読んでいない。しかし名前だけは吉行淳之介のエッセイなどで知っていた。敗戦直後にいいだももらを中心に『世代』という雑誌が発行された...
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愛知県人事委員会、時短勧告見送る!
今年の人事院勧告は、民間給与との較差が136円(0.04%)で極小であること、一時金も支給月数(4.50月)が均衡しているとして、ともに改定が見送られた。 今春闘の結果は各種調...
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日教組の敗北(3)ー人確法闘争
文教制度調査会と文教部会は、七三年度「文教特別政策」として、①教員給与を三年間で五〇%引き上げる、②年間一万人の教員を海外研修にだす、③長期勤続教員に一学期間の有給研修休暇をあた...
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文科省、教員給与削減
教員給与は人確法で一般公務員より優遇されている。だが06年の「骨太方針」で、一般公務員を上回る2.76%の優遇分を削減する方針が決定している。 文科省は09年度予算要求で、教員...
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日教組の敗北ー給特法闘争(2)
・・・・・・一九六〇年代の日教組の超勤訴訟の勝訴に文部省はしだいに苦しい立場に追いこまれていった。こうした事態にもっとも危機感をいだいたのが自民党の若手文教族である。七〇年に坂田文...
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日教組の敗北ー給特法闘争(1)
一九六九年二月には静岡高教組事件が東京高裁でも勝訴し、最高裁判決の勝訴を目前にしていた。それゆえ政府も超勤問題の解決を急いでいた。 こうした自民党の動きに対して、日教組は労基法...
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文科省検討会議の「まとめ」を読んでー教職調整額はどうなる?
文科省は教職調整額の支給率に格差を導入しようとして、内閣法制局から現行法制下では認められない指摘されて断念した。4%は教員の職務と勤務態様の特殊性を全般的にみて支給するもので、個...
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旅費制度の見直しー県教委交渉(2)
旅費制度見直しの第2回県教委交渉。前回各組合が、雑費や車賃の他県の実態はどうか調査して報告せよと要求した。県の調査によると、雑費支給の制度がある県が25県。日当制度がある県が23...
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研修ををめぐる給特法国会論議
校外自主研修を考察する上で戦後の教特法国会論議とともに重要なのが一九七一年の給特法国会論議である。 給特法は四%の教職調整額と引きかえに教員に時間外勤務手当を支給しないことにした...
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職員会議の新たな構想
東京都では「職員会議の挙手・採決禁止通知」の教育長通知(06年)に対し、ある校長がその撤回を求めて問題化している。そりゃそうだろう。少しでもまともな校長なら、そんなことをしたら職...
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リアスの教師 第3部 第2章 校則=生徒の声・父母の声ー5 ...
5 父母の意見 悲鳴にも近い生徒の「校則」への訴えを前に、父母はどう受けとめているのか、アンケートを実施した。42人中15人の父母がアンケートに応えてくれた(続きはHPまたは「...
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急減するライチョウ
登山の楽しみは頂上からの眺望だけではない。山道に咲く高山植物を愛で、思わぬ動物との出会いに心躍らせる。わけてもライチョウの親子を見るとき、登山の疲れを忘れてしまう。この夏、南アル...
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リアスの教師 第3部 第2章 校則=生徒の声・父母の声ー4 ...
4 『友』の感想文への担任の感想 〈ねじれ・平行の教師と生徒〉 灰谷健次郎の『友』という作品には、中学生時代=思春期に直面する多くの問題がふくまれている。友情とは? 親とは?...
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清水聡『気骨の判決 東條英機と闘った裁判官』を読む
第二次大戦中1度だけ衆議院選挙が行われた。1942年の翼賛選挙である。東條内閣は翼賛議会確立のため、反政府議員を一掃しようとしたのだ。政府系推薦候補466人、それに対し非推薦候補...
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リアスの教師 第3部 第2章 校則=生徒の声・父母の声ー3 ...
3 『友』への生徒の感想 2学期の授業参観で、灰谷健次郎の『友』という作品を取り上げた。 あらすじをかんたんに紹介する。中学生の美那子は両親ともものわかりの良いごくふつうの家...
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大内裕和編著『愛国心と教育』を読む
20の論稿が収められている。小熊英二・高橋哲哉・渡辺治の論文など、以前読んだものもいくつかある。それらの中で、圧倒的存在感のあるのが丸山真男の「超国家主義の論理と心理」である。私...
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リアスの教師 第3部 第2章 校則=生徒の声・父母の声ー2 ...
2 校則への不満 1年生のときは、新しい中学校生活に適応するのが精一杯だった生徒たちも、2年生に進むと学校生活のさまざまな矛盾に目を向けるようになる。 生徒にとって、もっとも...
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2008年人勧の最大の課題は時短だ!
9月18日に人事委員会交渉を実施した。 08勧告の最大のポイントは、人事院が1日7時間45分(週38時間45分)労働を勧告したことだ(09年4月実施)。これは91年の週休2日制...
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旅費制度の見直しー県教委交渉(1)
9月17日、関係組合と県教委との間で旅費制度の見直しについての交渉があった。内容は雑費支給廃止と、自家用車利用区間の旅費を支給対象としないという2点だ。県の旅費条例によれば、県内...
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リアスの教師 第3部 第2章 校則=生徒の声・父母の声ー1 ...
1 小さな出会い ウツギセンセー 背後からよぶ声にビックリしてふり向くと、高校生ぐらいの二人の女の子が、ニコニコ笑いながら立っています。 「わたしたちのことおぼえてる?」 は...
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浅井建爾『えっ?本当!地図に隠された日本の謎』を読む
雑学的日本が満載されている。例えば全国で寺と神社はどっちが多いか。寺が約7.7万に対し神社が約8万で神社がが多い。それでは寺と神社が多い都道府県はどこか。寺は愛知・大阪・兵庫、神...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー10 頭髪検査拒否
10 頭髪検査拒否 それ以後も、校長・生徒指導部ともにこの件に関してなんのコメントもない。そこで朝の職員打ち合わせで、毎月生徒指導部の手で実施されている頭髪検査を、抗議の意味を...
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戦場で心の傷を負う兵士たち
くだらぬオリンピック放送が終わって、NHKがやっとまともな番組を放送しだしている。パンプキン爆弾や玉音放送、それにこの「兵士はどう戦わされてきたか」(NHKスペシャル 14日放映...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー9 生徒たちの言い分
9 生徒たちの言い分 この職員会議の後、坊主にされた3年生に集まってもらい、話をきくことにした。鳳凰中の近くの喫茶店に5人の生徒が集まった。 番長格のAはいう。 「おれ、喫煙...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー8 再び坊主刈りで職...
8 再び坊主刈りで職員会議 ところが、二学期に入って生徒指導主任が喫煙した生徒に対し、坊主刈りをしていた事実が明らかになった。そこで再び職員会議。 空木「三年生の生徒が喫煙を...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー7 ついに坊主刈り廃...
7 ついに坊主刈り廃止 坊主刈りについては、赴任して三年目(一九八六年)にやっと廃止に追いこんだ。四月、職員会議に提案する前に、あらかじめ市の教育長にも電話で質問しておいた。 ...
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教師の倫理綱領
一九五二年に「教師の倫理綱領」が制定された。時代背景として、単独講和・再軍備攻撃に対抗して平和と民主主義の教育を創造するために、日本におけるあるべき教師像を「倫理綱領」として確立...
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マイナス勧告なんておかしいよ!
9月11日付け朝日新聞によれば、10日に名古屋市人事委員会の勧告がでた。月額給与をマイナス0.61%減らすよう勧告したという。職員の賃金が民間賃金より月額2673円高かったという...
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労働の消滅
「労働」をめぐる論稿で渋谷望「新自由主義の中の労働と社会統合のゆくえ」(『社会運動』341号)もなかなか興味深い。格差社会といわれる。だが渋谷は「社会の要塞化」という。米国で見ら...
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免職を停職に修正した都人事委裁決
07年1月、東京都の教員が痴漢の嫌疑で都教委より懲戒免職処分を受けた。それに対し08年4月、都人事委は免職処分を取り消し、停職6ヶ月の懲戒処分に修正裁決をした。 06年に教員は...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー6 鳳凰中にふさわし...
6 鳳凰中にふさわしくない先生 赴任した年の卒業式の翌日、朝の職員打合わせで和賀校長いわく。 「昨晩おそく卒業生数人から電話があった。この学校にひとりだけ許せない先生がいる。生...
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労働の再定義
田中拓道「労働の再定義」『年報政治学2008-1』を興味深く読んだ。この論文は現在のフランスにおける「労働」をめぐる論争の潮流を紹介している。フランス革命以来、労働を担う個人こそ...
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夏休み研修をめぐる給特法国会論議
月刊『むすぶ』の研修の連載もいよいよ大詰めだ。後2回で最終回である。 自主研修権を考察する上で、戦後の教特法国会論議は重要だが、71年の給特法国会論議も大事だ。給特法国会論議で...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー5 坊主刈り廃止提案
5 坊主刈り廃止提案 空木が赴任した年の2学期、頭髪検査に違反した生徒に対し、男子は坊主、女子は前髪を切る〝一髪切り〝指導が学年打合わせで提案された。空木はひとり反対したが、生...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー4 坊主刈り
4 坊主刈り 1982年7月8日付中日新聞朝刊。社会面で鳳凰中が大きく取り上げられている。〝校則守らぬと坊主刈りに〝〝男子生徒に愛のムチ〝〝生徒と親納得づく〝〝もう13年間続け...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー3 恐るべき学校
3 恐るべき学校 鳳凰中は1学年12クラス、全学年36クラスのマンモス校だ。職員数も60人を超える。空木は鳳凰中へ赴任した当時は、異次元の世界に迷いこんだかと錯覚したほど心底オ...
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禁煙ファシズムー不寛容な時代
5月24日の中日新聞ボイス欄に、「校門の外で喫煙先生尊敬できぬ」と愛知県の中学3年生の女子生徒が投稿している。「私の学校は4月1日から禁煙になりました。しかし現実には、校門を一歩...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー2 歓迎されざる教師
2 歓迎されざる教師 4月1日、市内の鳳凰中学校に赴任した。赴任に先立ち、鳳凰中の和賀校長は3月24日の終了式の日、全職員を前にしてつぎのように話したという。 「こんど本校に、...
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全面禁煙に異議あり=ナチスの禁煙政策との類似
〇三年に施行された「健康増進法」による受動喫煙防止対策にもとづき、全国の学校で全面禁煙が燎原の火のようにひろがっている。それも校舎内全面禁煙だけでなく、敷地内全面禁煙を実施してい...
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労働からの解放
ポール・ラファルグ『怠ける権利』を読んだ。フランス2月革命の「労働の権利」への反論として書かれた本だ。ラファルグは「労働の権利」に対し「怠ける権利」を主張し、1日の労働時間を最大...
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リアスの教師 第3部 第1章 坊主刈りー1 突然の転任
1 突然の転任 1984年3月20日、空木は校長室へよばれて突然転任を告げられた。軍曹に似たいかつい容貌をした校長の亀山は勝ちほこったように言い放った。 ―こんど中学校への転任が...
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ラファルグ『怠ける権利』を読む
フランス2月革命(1848年)の「労働の権利」への反論として書かれた本だ。革命派が革命の一原則として「労働の権利」を祭り上げたことに対し、ラファルグは「労働が一切の知的荒廃と生体...
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富士山
富士宮口登山口から4時過ぎに出発。真夜中12時ごろから準備して出発している人たちも多いのに驚いた。ご来光をみるためだろう。合目ごとに小屋があり、ベンチで休憩できる。しかしトイレ使...
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教育労働者の法律論=研修(15)ー研修裁判[3]
いままで取り上げてきた自主研修裁判は、①不承認を無視して研修参加した教員に対する懲戒処分の効力を争った事例、②同じく不承認研修参加教員への賃金カットに対する不払請求の事例、③研修...