みんなの投稿
-
やぶれかぶれに五体震わす――車谷長吉「忌中」
「私ども夫婦は、平成五年十月十七日に結婚した。私は四十八歳、嫁はんは四十九歳、ともに初婚だった。」いきなり、こんな自己紹介から始まる。車谷長吉の「古墳の話」。嫁はんの友人から、結婚...
-
中毒になるようなおもしろさ――車谷長吉「吃りの父が歌った軍歌」
車谷長吉の「吃りの父が歌った軍歌」。 弟が、行きずりに出会ったアメリカ人の青年を家に連れてくる。ベトナム戦争が泥沼化していた1970年ころの話。アメリカ青年の名は、ガザニガさん。...