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- 投稿日時:2024/11/22 07:00
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- 【爆撃機】『Tu-16 バジャー』ソビエト初のジェット戦略爆撃機
- トイレで読む向けブログ
- (画像はwikipediaより転載)
要約
Tu-16バジャーはツポレフ設計局が開発した爆撃機である。初飛行は1952年4月27日で全長35m、自重37,200kg、最大速度は、1,050km/h、航続距離7,200kmを誇る。武装は23mm機関砲7門、最大9,000kgの爆弾を搭載できる。ソビエト連邦初のジェット爆撃機であるが性能は微妙である。それでも1954年から1962年までに1,509機が製造された。
Tu-16バジャー爆撃機
性能
全幅 33.0m
全長 34.8m
全高 10.36m
自重 37,200kg
全備重量 76,000kg
最大離陸重量 79,000kg
最大速度 1,050km/h
上昇力 -
上昇限度 11,200m
エンジン出力 8,200kg×2基(ミクーリンAM-3 M-500ターボジェットエンジン)
航続距離 7,200km
乗員 7名
武装 23mm機関砲7門
爆装 9,000kgまたは
KS-1コメット巡航ミサイル2発または
K-10S対艦ミサイル1発または
KSR-2、KSR-5対艦ミサイル2発
初飛行 1952年4月27日
総生産数 1,509機
設計・開発 ツポレフ設計局
開発前史
Tu-16とはソビエト連邦ツポレフ設計局が開発した双発ジェット戦略爆撃機である。開発を行ったツポレフ設計局とは戦前から航空機の設計を行っていた設計局でボーイングB-29爆撃機を「リスペクト」したTu-4爆撃機などの開発を行った設計局である。このTu-4爆撃機、よく言えば「リスペクト」であるが、要するにソビエト領内に不時着した米国のB-29爆撃機の完コピである。ソビエトと米国の基礎技術力の差から重量が増加、最高速度も低下したものの、ソビエト初の核弾頭搭載可能な戦略爆撃機となった。
開発
このTu-4爆撃機は800機以上が生産されたものの、1950年前後になるとソビエトでもジェットエンジンであるミクーリンAM-3エンジンが開発成功。これによってソビエトでもジェット戦略爆撃機の開発の可能性が見え出した。これを受けてツポレフ設計局はジェット戦略爆撃機の開発を開始、1950年に試作機Tu-88を開発、1952年4月27日に初飛行、1954年にはTu-16としてソビエト空軍に制式採用された。
全長34.8m、全幅33.0m、高さ10.36m、重量37,200kg、エンジンはミクーリンAM-3エンジンを使用、最高速度は1,050km/h、航続距離7,200kmであった。同時期に米国で開発されたB-52爆撃機と比べると最高速度はほぼ同等であるが、航続距離は半分以下、B-29爆撃機と同程度であった。それでも核搭載可能なジェット戦略爆撃機の開発は西側を驚かせるには十分であった。
エンジンは2発で主翼胴体部近くに埋め込まれる方式で流線形の美しいシルエットを持つ機体である。胴体内には9,000kgの爆弾、または巡航ミサイルを搭載可能である。拡張性が高い設計であったために様々なバリエーションが開発され、偵察、哨戒、電子戦用機なども存在する。1954年から1962年にかけて1,509機が生産された。
ロシア空軍では1990年代まで運用され、1987年には日本領空侵犯で空自のF-4EJ戦闘機より警告射撃を食らっている。これは航空自衛隊史上初の警告射撃であった。
バリエーション
中国でライセンス生産された他、エジプト、ベラルーシ、インドネシア、イラクでも運用された。ロシアでは1993年に全機退役しているが、ソビエト連邦から本機を継承した旧ソ連邦国や上記の国では運用が続けられたものの2000年までにはほぼ退役が完了している。本家のTu-16は全機が引退したものの、中国でライセンス生産されたH-6轟炸六型は現在でも運用されている。このH-6轟炸六型は、中ソ友好同盟相互援助条約の一環として導入、ソビエトから部品を購入、中国で組み立てるというノックダウン生産が開始された。さらに1959年にはライセンス生産が開始、西安飛機工業公司で生産された機体は1968年12月24日に初飛行、1969年より運用を開始している。総生産数は231機。
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- 投稿日時:2024/11/21 07:00
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